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平成30年2月定例記者会見(2月1日開催)
おはようございます。
今、施政方針の作成で悪戦苦闘しておりました。平成30年度、市民の方々に喜んでいただけるような取り組みを庁内で議論しています。
東日本大震災の復旧復興について、平成29年度で対口支援の職員派遣を終了し、平成30年度からは我々職員と、一部任期付職員のお力をいただいて、最後の3年間の総仕上げをしていく状況です。
一方で、中小企業の疲弊が大変大きいということは否めない事実です。そういった方々にどのような形で、経営を継続する意欲を持っていただけるかというところです。
本市でも働き手不足が顕著な課題となっております。特に水産加工業界であります。実質500名の方々を外国人就労者に頼っているというような状況であり、ますます拡大していく傾向が見込まれ、こういった対策も本市が一緒になってやっていかなくてはならない。ということで、何ができるか、それぞれ担当と議論させていただいております。
もう一つの課題は、まちづくりはひとづくりという課題であります。
市長に就任してから、財政が非常に厳しいという時、職員の給与削減や新規採用職員を見送っておりました。改めて10数年経つと、新規採用職員の不補充ということの組織上の問題がでてきつつあります。
また、教育の現場でも、ようやく小中一貫という形で動き出しておりますが、私のもう一つの不安は学校の児童生徒数の減少です。学校社会というような単位が維持できるのかどうか不安があります。今までは3~4クラスが当たり前、今は2クラスが当たり前、場合によっては1クラスという状況が、塩竈でも徐々に浸透してきております。
学校現場で子供さんたちに習得すべき教育、学力向上はもちろんでありますが、学校社会の中で学ぶことがもしかしたら希薄にならないだろうかという不安があります。
そういったところを行政がどういう形で補っていくのか、もう一つは、これは我々の希望でありますが、地域社会の方々に学校教育のどういった部分をお手伝いいただくのか、こういったところを明確にしていかなくてはならないことを感じております。
なかなか一朝一夕には解決できない課題ですが、実はそのモデルケースが浦戸小中学校にあるのではないかなと思っております。
3点目は、人口減少社会をどのように抜本的に取り組んでいくか。残念ながら掛け声だけでは、抜本的な対応策にならないということで、今回は若干制度的なものをスタートさせていきたいと考えております。
市民総務部 |
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健康福祉部 |
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産業環境部 |
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産業環境部 |
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教育委員会教育部 |
[総務課(355-5007)]説明項目の資料[PDFファイル/18KB]
東日本大震災追悼式を開催させていただきたいと思います。
12月補正で追悼式を開催させていただく約500万円弱の予算を計上させていただいたところであります。
追悼式は塩釜ガス体育館でご遺族の方々にご出席いただき、政府主催の追悼式終了後、市の追悼式を行います。
また、献花場所を東日本大震災のモニュメントに用意させていただきまして、多くの市民の皆様にも追悼の献花をいただければたいへん幸いかと思っております。
ただ、追悼式について、おそらく被災地が同じ悩みを持っているところでありますが、いつまでこういった形で続けるのか、ということであります。このことについても、例えば、市長会や町村会など、被災地全体で忌憚のない意見交換が必要なのかなと思いますし、市長会としては、ぜひそのようなことについても意見交換していきたいと思っております。
Q.追悼式のご遺族代表者はいつ頃決まるのか?
A.案内を今から送りまして、出席状況を確認してからの決定になります。決定したら、できるだけ早く記者クラブの皆さんにお知らせします。
Q.今後、塩竈市として追悼式はどのようにする予定か?
A.ご遺族の方が中心の追悼式ですので、ご遺族の方と今後のあり方について話し合いが必要だと思っています。ご遺族の方の意向ということが大事だと思っております。追悼式は否応なしに、震災を思い起こすことになってしまうことになりますし、私たちとしては、ご遺族の方の理解が得られれば、例えば10年目は必ずやるということや、その間はどうつないでいくのかということですね。
今回も献花式でどうかということも、内々で議論したのですが、行政側だけでは判断できないというように感じました。ぜひ一度意見交換をさせていただければと思います。
Q.遺族代表の言葉を言っていただける方もなかなかいらっしゃらない、一方で、あり方次第で市自ら風化させるということもあると思うが
A.つらい思いを思い出させてしまうということもあるので、欠席率もあがっています。
[健康推進課(364-4786)]説明項目の資料[PDFファイル/447KB]
メンタルヘルス講演会の案内でございます。
たいへん言いにくい話でありますが、本市職員でも、震災から7年近くになり、必死の思いで頑張っていてもらっていますが、一方で心の健康という部分が、だいぶ厳しい環境となっております。病気休暇をとらざるを得ないという職員も我々の中に多数いる状況です。
被災された方にとっては、さらにたいへんな状況になっていくのだろうと思います。先日も、復興副大臣がお越しいただいたときに、ハード部分はある程度見通しを立てられるが、ソフトの部分については、もしかすると15年20年というような長いスパンで物事を考えていかなくてはならないということをおっしゃっていました。
事実、今年、阪神淡路大震災の追悼式も行われておりますが、未だ、心の健康が回復できない方が多数おられると伺っております。本市におきましても見過ごせないことでありますので、心の健康を支えるということで、「音楽療法と生活」というテーマで、音楽療法士の須佐凉子さんにご講演いただきます。
多くの方々に講演会に参加いただき、これからの心の健康づくり、もしかすると体の健康づくりにも繋がるかもしれませんので多くの方にご参加いただきたいと思っております。
[商工港湾課(364-1124)]説明項目の資料[PDFファイル/339KB]
「塩竈商人塾」は、毎年開催させていただいておりますが、特に今年度は、商業の活性化、商人としてのなりわいがなりたつような、講座を5回開催させていただきたいと思っております。
2月15日にはチラシの作成講座、22日にはPRに使う売れる写真撮影実践講座など、商業者の方に勉強していただくということで、情報発信の仕方を工夫いただければと思います。
3月1日には店内のディスプレイの基礎ということで、コンビニなどでは取り組まれておりますが、なかなか商業者の方にはこういったところが希薄になりがちになります。3月4日はラッピング講座、最後は、事業拡大・販路拡大のポイントはどこにあるのか、といったテーマで講座を実施いたします。
私も地産地消という言葉は、地消地産でなくてはならないということを、ある講演会に行ってご教示いただきました。「地元の方が自分たちのまちで消費するという活動をすることによって、それに地元の産業が追従していける、ということでは、地産地消ではなくて、これからは地消地産というように言い換えていく必要がある。」ということです。機会がありましたら、商人塾の方に意見交換をさせていただければと思っております。
また、本市の学校給食でありますが、地産地消の視点からみたときに、地元での消費率は現在45パーセント程度です。やはり、地元で産業経済活動に取り組んでいただいている方に、地元の消費率をあげる大前提として、学校給食での比率を引き上げることによって、また、モチベーションが変わってくるのではないのかなと思っております。ぜひ、そういったことも合わせて喚起してまいりたいと考えています。
Q.商人塾の講師の方の肩書などを教えて欲しい
A.それぞれ、専門的な会社の代表の方です。森下さんは、群馬にある会社の代表者です。三上さんは、三上中小企業診断士事務所の代表の方です。講師は仙台、塩竈の方はおらず、東京の方などがほとんどです。
[観光交流課(364-1165)]説明項目の資料[PDFファイル/145KB]
塩釜甚句全国大会は第18回目であります。この大会は、9時30分から18時まで、参加者が順番に同じ塩釜甚句を歌い、順位を付けるという大会であります。
今回の18回大会を、今後の甚句全国大会の持ち方の転換期という形で取り組んでいただければというお話を実行委員の方にさせていただいております。記者クラブの皆様にも足を運んでいただいて、甚句大会の感想を含めご教示いただければと思います。
[観光交流課(364-1165)]説明項目の資料[PDFファイル/940KB]
写真コンクールの自由写真部門で特選をとられた写真ですが、撮ったのは本市の職員OBで、今、塩釜商工会議所の専務理事であります。私も素晴らしい作品だと思っておりますし、よくこのアングルが探せたなと思っております。他にも塩竈の観光、魅力的なスポットをよくとらえている魅力的な写真が多数あります。今、観光ビジョンを作成していますが、こういった中に写真コンクールの視点を取り入れた形での観光ビジョンの作成をと、話をしてまいりたいと思っております。
ぜひ、多くの方々にそういった視点で見ていただけたら幸いと思っております。
[生涯学習センター(367-2010)]説明項目の資料[PDFファイル/473KB]
フォトフェスティバルは、今年で6回目であります。2年に1回という形で、平間至さんを中心に開催いただいております。写真の力というのをテーマにされております。今年は、塩竈市杉村惇美術館、ふれあいエスプ塩竈、亀井邸、ビルドスペースの市内各所でフェスティバルを展開してまいります。
1月中旬、平間さんが塩竈市杉村惇美術館に来られておりましたので、意見交換のために伺いました。10人ぐらいのスタッフが集まっていました。残念ながら塩竈市民は1人で、仙台をはじめとする他の地域からきていただいておりました。
また、フォトフェスティバル期間中の目玉企画として、塩竈市杉村惇美術館では、牛腸茂雄さんという方の写真展が開催されます。牛腸さんは「自己と他者」という写真を追及されつづけたそうです。
他の方の写真をどういった視点で拝見するのかということが、結果として自己と他者になるのかなと思いますが、そのような点からも、すばらしい写真展になることを期待しております。
また、その他のフォトフェスティバル企画として、「ポートフォリオレビュー」という写真コンテストが開催され、大賞を受賞された方は写真集の制作権利が与えられます。
Q.フォトフェスの参加者募集を始めたということで良いか?また、募集を含め、全体の問い合わせはエスプで良いのか?
A.募集開始しております。また、問い合わせはエスプになります。
[生涯学習課(362-1023)]説明項目の資料[PDFファイル/29KB]
塩釜体育協会と合同で、スポーツ賞の表彰式を開催します。1年間スポーツの分野で頑張った方々であります。受賞者のお一人、鈴木ゆうきさんはバドミントンで、全国高等学校選抜大会で優勝、全国の一般の部でもベスト8と聞いています。4月からは早稲田大学で、バドミントンに磨きをかけながら、学業もしっかり頑張っていきたいと伺いました。これから大きく飛躍をとげられて、ぜひ東京オリンピックを目指していただきたいと思います。水泳の星泰雅さんでありますが、夏季デフリンピックサムスン2017で男子400メドレーリレー、800メール自由形リレーで第二位入賞しました。馬場皐輔さんは、プロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから一位指名をいただいたということで、市民の方にスポーツに取り組む勇気を与えていただいたということになります。
さまざまな活躍をされた方々が市内でもこれだけの方がいらっしゃるということに改めて感謝を申し上げる場所にさせていただきたいと思います。
Q.ピョンチャンオリンピックに塩竈市関係の方はいるか?
A.聞いておりません。
仲卸市場で「祈りの幕が下りる時」という映画のロケが行われたそうです。
伊藤蘭さんと烏丸せつ子さんが食材を買い出しに行くというシーンで、100名近いエキストラと一緒に、撮影を行ったそうです。1月27日から公開しておりますので、機会がありましたら、ご覧いただければと思います。
亀井邸で開催される行事の中で観客動員数が一番多い行事が「ひなめぐり」になります。ひな壇を飾り、つるし雛や、昔ながらの生地をつかったつるし飾りとちりめん細工などをご覧いただけるイベントであります。本当に大勢の方に足を運んでいただいております。期間も約10日近いイベントです。
なぜこれだけ動員できるのかということをしっかり勉強させていただきたいと思います。訪れていただいた方と直接対話できることが魅力なのかなと考えております。
「オグシオ」でおなじみの小椋久美子さんに塩釜ガス体育館に足を運んでいただいき、市内の小中学生100名にバドミントンの楽しさ魅力を教えていただくとともに、直接小中学生と試合もやっていただけるということで伺っております。ネーミングライツで塩釜ガス体育館から頂戴しております300万円のうち、約100万円をこういった事業に使わせていただいております。
Q.山元町が1年間延長、石巻市は6年目以降も据え置きをするということだが、塩竈市の対応は?
A.例えば、今年度中にそうするということは予算では対応しておりません。今まで通り、5年間は減免、6年目から段階的に上がり、11年目には通常の市営住宅家賃に戻していくということは、大半の自治体がそうしていくだろうと、今の時点では基本的な形でやっていこうと思っております。
Q.伊保石の公営住宅が最初に完成だと思うが新年度から減免されない人はでてくるのか?
A.減免はされます。伊保石の公営住宅は平成25年に完成なので、平成30年度は減免されます。来年度には、塩竈市としてどこまで対応できるか、周りの市町村の動きを見ながら考えていく必要があります。
Q.実際、平成31年度からはどのようになるのか?
A.条例に基づく減免になり、収入条件などによって行います。6年目~10年目の減免の幅をどうするかということを今から話していかなくてはなりません。11年目からは、一般の市営住宅として取り扱い、市営住宅の減免が適用される人もいます。平成31年度に向けて考えていかなくてはならないことは確かです。
Q.今はほとんど市営住宅にあきはないと思うが…
A.ほとんどありませんが、浦戸が2~3戸あります。居住要件などの見直しが必要かと考えているところであります。