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平成23年度からスタートした市政運営の基本である「第5次塩竈市長期総合計画」と、震災からの復興を実現するための「塩竈市震災復興計画」は、東日本大震災後のまちづくり計画の両輪として位置付けております。
長期総合計画は、塩竈市の課題である人口減少への対応、地域経済の活性化などに対応した計画であります。本市を取り巻く行財政環境は極めて厳しい状況でありますが、不退転の決意で市政の安定、震災からの早期復興などの課題に取り組んでまいります。
塩竈市の課題解決のため、「定住」「交流」「連携」の三つの重点戦略の関連事業を着実に実施し、本市の魅力を最大限活かし、賑わいと活力にあふれ、市民の皆様が安心して、住み続けていただけるまちを実現してまいります。
また、昨年12月に策定いたしました「塩竈市震災復興計画」は、専門分野の学識経験者や市民の皆様のご参画をいただきながら、地区懇談会やアンケート調査などにより、幅広いご意見を取り入れてまいりました。
基本理念として、『長い間住みなれた土地で、安心した生活をいつまでも送れるように』を掲げ、その実現のための基本方針は、「住まいと暮らしの再建」「安全な地域づくり」「産業・経済の復興」「放射能問題に対する取り組み」「浦戸地区の復興」の五つであります。
計画期間は、概ね10年としておりますが、特に生活再建に係わる早期に復興を図るものについては、前期5か年に総力を結集して取り組んでまいります。その早期復興の実現に向け、事業推進のための「復興交付金事業計画」や「復興整備計画」「復興推進計画」を策定してまいります。
交付金事業計画では、災害公営住宅の建設や土地区画整理事業、道路事業などを進め、新たな市街地を形成してまいります。復興整備計画では、手続の一元化などにより、迅速な事業展開を図ってまいります。復興推進計画においては、各種規制や手続の緩和、税制上の優遇など特区制度を設定し、産業集積や企業誘致を進め、本市の復興に努めてまいります。
現在、これらの計画を策定、又は国に申請中であり、取りまとめ次第、復興事業の全体像を皆様にお示ししてまいります。
長期総合計画と震災復興計画に基づく施策や事業を展開し、本市の総力を挙げて、都市像『おいしさと笑顔がつどうみなとまち塩竈』を多くの皆様に実感していただけるよう、早期かつ着実に施策の成果を発現させてまいります。