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平成23年度の補正予算案をはじめとする議案をご審議いただくにあたりまして、市政運営の所信の一端と施策の概要を申し上げます。
この度の東日本大震災は、これまで我が国が築き上げてきた社会、地域を一瞬にして変貌させ、まさに国家の根幹を揺るがす大災害となりました。
多くの皆様の尊い命が失われたことに、心よりご冥福をお祈りいたします。また、ご遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
さらに、多数の方々が住居や生計の手段を奪われ、皆様のご心労はいかばかりかと、お察ししているところであります。
現在、被災された皆様の一日も早い生活再建に向け、独自の見舞金制度を創設し、出来うる限りの支援に努めております。さらに、中小企業や商店の皆様につきましても、支援制度を創出してまいります。
また、県内でいち早く仮設住宅の入居を果たところですが、いまだに避難所での生活を余儀なくされている皆様に、早期に入居いただけるよう取り組んでおります
未曾有の大震災にあり混乱の極みにある中でも、多くの光明がありました。町内会や自主防災組織をはじめとして、市民の皆様は平静を保たれ、物資の提供やボランティアとして住宅の清掃などにご支援いただいておりますことに心から感謝いたします。
また、自衛隊をはじめ関係団体の救助並びに支援活動に尽力された皆様に最大限の敬意を表するものであります。災害時相互支援協定を締結している山形県村山市をはじめ、全国の自治体からは、物資の提供や職員の派遣などのご支援をいただいており、感謝の念に堪えません。さらに、全国はもとより海外からまでも温かい支援の手が差し伸べられております。
今、塩竈市は復興に向け、全ての市民の皆様が一丸となってこの難局に対峙しております。本年は「第5次塩竈市長期総合計画」の初年度であり、都市像実現に向けた基礎づくりを進めるとともに、被災された市民の皆様の暮らしの回復や新たなまちづくりに向け、「塩竈市震災復興計画」を策定してまいります。
これまでの多くのご厚意やご支援に報いるためにも、本市をさらなる発展に導いてまいります。