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平成27年8月定例記者会見
先週日曜日でしたが、浦戸4島を訪問してまいりました。
桂島では海水浴場にも伺いましたが、500人を超える遊泳客の方々にお越しいただいており、島民の方も大変喜んでいました。今年は期間中、8千人程度の遊泳客の方に来ていただきたいと張り切っていらっしゃいました。
また、桂島・寒風沢島に「浦戸ステイ・ステーション」を建設中で、桂島の浦戸第二小学校跡地の「ステイ・ステーション」を見学してきました。小学校の面影がなくなってしまい、喜びと若干寂しさも感じてまいりましたが、きれいに出来上がっていました。
災害公営住宅も順調に整備が進んできており、特に朴島ではほとんど形が出来上がっており、入居待ちの状況に近いです。
先日、会計検査院の検査があり、その時にも指摘されたのですが、野々島の災害公営住宅で実は2戸空きが出てしましました。なぜそのような状況になったのか?その経緯について説明して欲しいと言われ、そのいきさつを報告させていただきました。
震災から4年が経過し、被災された市民の方の思いも微妙に変化しているということを改めて感じたところです。野々島を訪問させていただきましたら、真っ先に、防潮堤の高さを低くして欲しいという話を大勢の方から頂戴しました。我々としては、レベル1・レベル2の考え方を改めてその場でご説明させていただきました。
話題は変わりますが、7月28日、第1回目の「塩竈市まち・ひと・しごと創生懇談会」を開催しました。懇談会委員の方々には、労働団体、マスコミ関係者、金融機関、保育関係者、NPOの方々など、様々な方々に委員を委嘱させていただきました。
約2時間半、熱心な議論をいただきました。今回、座長に東北大学経済学部の大滝先生にお願いしておりますが、座長からは塩竈で何が不足しているか?客観的に分析することが必要ではないか。という話がありました。例えば、塩竈市は水産資源について何が不足しているかという中では、高度化への取組が不足していると感じられる。高度化に向けた具体的な取り組み目標をいかに、市民にわかりやすく掲げるかということが、今、塩竈に欠けている最大のものではないか?という指摘もいただきました。
次回の開催は9月を予定しておりますが、それまでに今回いただいた各委員のご質問、疑問に一つ一つしっかりと答えてまいりたいと思っています。
市民総務部 | |
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市民総務部 | |
健康福祉部 | |
産業環境部 | |
産業環境部 | |
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教育委員会 教育部 |
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教育委員会 教育部 |
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震災復興推進局 | |
市立病院事務部 |
[政策課(355-5631)]説明項目の資料[PDFファイル/282KB]
青山学院大学のボランティア・ステーションも今年で4年目です。毎年、浦戸に足を運んでいただき、様々な活動を展開いただいています。今年も第1陣から第3陣まで総勢100名の学生ボランティアに支援活動を行っていただきます。
第1陣では、市内中学校の生徒会役員で組織された「アルカス塩釜」と防災ディスカッションを行います。また第2陣は保育・学童支援、観光PRの動画取材や第3陣では市内中学校で開催されるサマースクールで、学習サポートを行っていただきます。
[政策課(355-5728)]説明項目の資料[PDFファイル/151KB]
県内では16の自治体ですでに取り組みをされておりますが、本市でもFacebookを活用し、リアルタイムな情報を市民の方々に提供していくことになりました。
[健康推進課(364-4786)]説明項目の資料[PDFファイル/272KB]
『おいしおがま推進プラン概要版』を今回23,000部作成し、市民の方々に配布させていただきます。今回のプランのキャッチフレーズは「あなたの身近に美味しい食材、みんなで食べて元気な塩竈」ですが、残念ながら、塩竈市という組織では、地産地消の考え方が不足をしているのかなと率直に感じています。先日も教育委員会に米飯給食に、浦戸で生産された米を使用したことがあるか確認したところゼロでした。同じお米を食べるのでも、浦戸でボランティアの方が作ったお米だということを説明しながら、食べていただく。また。今、水産加工業界の方々が悪戦苦闘されています。残念ながら、被災前の生産量の約6割程度の状況です。今、我々行政が地産地消ということの意義を理解しながら、行政が関わる様々な分野で地産地消を推進していかなければならないのではないかと痛切に感じています。
このおいしおがま推進プランについても、ただ単に食育推進計画を作るということではなく、一般家庭でも、塩竈の素晴らしい食材を家庭に取り入れていただくということも大切なのではないかと感じています。
[水産振興課(364-2222)]説明項目の資料[PDFファイル/222KB]
水産加工業は大変な状況にあります。残念ながら未だ、福島原発の風評被害が根強く残り、また円安による原材料が高騰している中でも、価格に転嫁できない状況です。また、後継者問題や水産加工場業界で働こうという意欲を持つ地元高校生も大変厳しい環境です。この厳しい状況を打破していくためには、加工業界の方が新たな商品開発あるいは既存商品に付加価値をつけていくという、そういった取り組みを意識していただくことが大切なのではないかと思っています。
そこで「水産加工がんばる塩竈支援事業補助金」補助金をスタートします。補助金の上限は100万円。補助率が2月3日ですので、取組事業費は150万円となります。
事業例としては、新商品の開発やパッケージ・ラベル等の開発などです。わずかな事業ですが、全体事業費が1,000万円ですので、上限100万円を適用すれば、補助対象事業者は10社になります。
8月4日(火曜日)午後1時から塩釜トラック協会会議室で説明会を開催し、いずれプレゼンを行ったいただいた後、事業者を決定してまいりたいと思っております。
Q.この事業は新規事業か?
A.新規事業です。水産加工業の厳しい環境を踏まえて、行政としての支援策として制度を創設しました。
Q.水産加工業はかなりのダメージを受けているが、市としてこの事業を含め、どう支援していくか、重要な課題だと思うが、市の考えは?
A.原因を分析していますが、まず販路が開拓できない状況です。観光交流課が中心になり、支援いただいている自治体に訪問し、本市の物販販売を行っています。何とか、ビジネスに結びついていきそうなものもありますが、それでも関西以西は大変厳しい状況です。2つ目は、製造業に関わる方々の数が揃わないことです。先日も、塩釜高校の校長及びハローワークの所長と会社訪問をしましたが、水産加工業者の方を訪問すると、われわれの職種に…という話をいただきますが、水産業界に手を挙げる生徒はなく、若干事務的仕事には手を挙げる生徒もいるが…という大変厳しい状況にあります。もう一つが新商品開発への支援です。さらに今年度、新商品開発支援の他、緊急雇用を活用し各加工業者の方々への聞き取り調査等を行った上での人材不足の解消を図るような取り組みも行ってまいります。
Q.構造的な問題なので塩竈市だけの問題ではないが、ただ、塩竈市が水産加工業を基幹産業にしているので、切り札というのは考えづらい状況なのか?
A.抜本的な解決は難しいが、細かいことの積み重ねが必要なのではないかと考えています。
[浦戸振興課(361-7710)]説明項目の資料[PDFファイル/262KB]
例年開催しておりますが、8月13日に浦戸桂島で夏祭り花火大会を開催させていただきます。震災をともに乗り越えた仲間たちへ、花火を添えてメッセージを発信していきたいというものです。今年も、天上に花開く迫力満点の花火を鑑賞いただきたいと思います。
[学校教育課(365-3216)]説明項目の資料[PDFファイル/191KB]
「アルカス☆塩釜☆」は、市内中学校の生徒会役員が中心となって結成された団体で、これまでも、学校が抱える様々な問題・課題に率先して取り組んできました。今回は、青山学院大学の学生と8月6,7日、絆を深めるため、防災ディスカッション等を開催します。
また、市内各小中学校で実施しているサマースクールにも、8月17日~21日までの間の5日間、青山学院大学の皆さんにも学習支援を行っていただくことになっています。
[生涯学習センター(365-3341)]説明項目の資料[PDFファイル/168KB]
今、タブレットが普及しておりますが、9月4日、8日の2日間「シニア向けタブレット教室」を開催します。場所は生涯学習センターで、対象者は、市内在住、在勤の60歳以上の方です。
[市民交流センター(365-4343)]説明項目の資料[PDFファイル/413KB]
まもなく、8月15日の終戦記念日を迎えます。市民図書館では、8月1日から29日まで、「戦争の記録、戦後70年を迎えて」と題して、貴重書庫に収蔵する戦争の記録資料の一部19点を3期にわけて展示します。例えば第二期では、清水沢の上空よりまかれた終戦をよびかけるビラを展示します。
普段ご覧いただけない資料ですので、ぜひ、図書館に訪問いただきたいと思います。
Q.資料を展示するのは初めてか?
A.戦争の記録として展示するのは初めてです。
[復興推進課(355-6593)]説明項目の資料[PDFファイル/141KB]
マリンゲート塩釜と本塩釜駅を結ぶ津波雛デッキを整備しています。全長372mで、平成27年度中の完成予定です。現在は、基礎杭工事などを行っています。
[医療福祉支援室(364-5521)]説明項目の資料[PDFファイル/131KB]
市立病院では、ショートステイを活用されている方に対して、自宅と病院間の送迎サービスを開始しました。これまでは自家用車や民間タクシー等を活用いただいてますが、市立病院が委託する介護タクシ-事業者に送迎を委託し、利用しやすい形でショートステイを運用してまいりたいと思います。
自宅から病院までですが、介護保険が適用され、1割負担の場合は1回あたり184円になります。8月から所得によっては2割負担となる方も出てくることもご留意いただきたいと思います。
Q.浦戸ステイ・ステーションの今後のスケジュールについて
A.11月オープン予定です。10月ぐらいには島民の方々や記者クラブの皆さんに対して、内覧会行いたいと考えています。また、11月オープンに向けて、まもなく長期滞在の方々の募集を行います。募集時期は9月を目途に考えています。
Q.浦戸野々島の防潮堤の問題について。近々、島民への説明会を開く予定はあるのか?
A.7月下旬、県の防潮堤の担当課である土木部河川課が地元に入り、区長や役員の方々と意見交換を行っております。今後は定期的な話し合いの場を持ちながら、互いに理解を深めていこうという状況です。本市も復興推進課、水産振興課が意見交換の場に立ち会って状況を聞いています。
Q.「まち・ひと・しごと」では各市町村検討を進めてるが、総務省の支援メニューも決まってない中で、どうやって協議していけばよいのか?と市町村も悩んでいるようだが、塩竈市の現状はどうなのか?
A.いままでと同じことであれば、長期総合計画の中で微細の計画を作っていますので、いままでの事業メニュー、手法では出来なかった地域の個性を発揮できるようなまちづくりを進めるのが、「まち・ひと・しごと総合戦略」だと考えています。
Q.長期総合計画がすでにあり、計画策定にあたっては、色々な議論を経て策定している中で、さらに「まち・ひと・しごと総合戦略」というのが出てきて、戸惑っているのではと思うが?
A.市町村は10年間の総合計画を持っているが、国はそれぞれの省庁単位で様々な制度を打ち出されるので、自治体の戸惑いがあるのは事実です。
Q.塩竈市の骨子、キャッチフレーズは考えているのか?
A.それも含めて、委員の皆さんに議論いただくことになっています。
8月の日程。[市民総務部政策課(355-5764)]