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東日本大震災を契機に改めて私たちは、自然への奢り、慢心を自戒するとともに、日常生活の中で希薄になりつつあった『絆』と『支えあい』の大切さを再認識いたしました。
こうした想いを糧に、これからのまちづくりに取り組んでまいりますが、それは、“ゼロ”からというよりも“マイナス”からのスタートというべき厳しい状況にあります。市はもちろんのこと、市民の皆様一人ひとりが、既存の発想や枠組みを超え、総力を結集して初めて乗り越えられる難局であります。
あの苦しく、厳しい日々の中で市民の皆様が、懸命に復旧・復興に突き動かされた心底には、確かな「ふるさと塩竈」を愛する想いと慈しみがありました。
ふるさと塩竈を取り戻す想いを市民や議会の皆様と共有しながら、これからの厳しい前途を仰ぎ見る時、『不撓(ふとう)不屈(ふくつ)』の精神の下、『復興元年』にふさわしい成果を挙げ、将来においてこの年こそが新生・塩竈のスタートの年であったと評価されるよう、全力を挙げて各事業を推進してまいります。
市民の皆様並びに議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げます。