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2節 高齢者支援
本文
第2章安らぎの生活を支えるまちづくり
現状と課題
- 本市の高齢者人口(65歳以上)は増加傾向にあり、その構成割合は、平成12年3月末現在18.8%となっており、国、県の17.1%を大きく上回っています。
- 高齢社会の到来を見据え、これまで以上に、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも健康に生活できる環境づくりが必要となっています。特に、高齢者の健康の維持増進とともに、社会参加の推進や生きがいづくりを行っていく必要があります。
- 要介護状態になくても、何らかの身体機能の低下により、日常生活を送るために比較的軽度の支援を必要とする高齢者に対して、家事型ホームヘルプサービス、緊急通報システムなどのサービスを提供してきました。今後は、これらサービスに対する需要が増加すると考えられるため、サービス内容、サービス体制の充実を検討する必要があります。
- 介護保険制度が導入され、介護サービスの充実に努めてきました。しかし、介護サービスだけでは、高齢者や家族の負担を軽減しきれない面があることから、介護サービスを補うためのサービスが必要となっています。
- 高齢化の進展とともに痴呆症の高齢者も増加すると考えられます。そのため、痴呆を軽度の段階で把握し早期対応を図ることで痴呆の予防や重症化を防止する必要があります。また、痴呆者の徘徊は、介護者にとって大きな不安要素となっていることから、発見体制の充実を図ることが必要となっています。
- 高齢者人口の増加に伴い、今後、各種サービスの需要が高まると予想されることから、効率的かつ的確なサービスを提供することが必要となっています。
基本目標
- 高齢者が健康で生きがいを持って生活を送ることができるように支援を行います。
- 心身機能が低下している高齢者やひとり暮らし高齢者が、住み慣れた地域で安心して生活できるよう日常生活を支援します。
- 要介護者が安定した療養生活が送れるように、必要なサービスの供給を図ります。
- 痴呆の発生や重症化を防止するために、痴呆症に関する啓発と予防に向けた取り組みを行います。
- 高齢者に対し適切な保健・医療・福祉や介護保険サービスが提供されるよう調整を図ります。
施策の体系
高齢者支援
- 元気高齢者づくり
- 日常生活の支援
- 要介護者への支援
- 痴呆対策の充実
- 総合的なサービスの提供
施策
- 元気高齢者づくり
それぞれの経験と能力を生かして社会参加できるよう環境を整え、学習やスポーツ、就労など高齢者の生きがいづくりや社会参加のための活動を支援します。
また、高齢者や家族に対する健康知識の普及、生活習慣の改善、機能保持増進に関する相談・指導などの相談体制を充実します。
- 日常生活の支援
虚弱高齢者やひとり暮らしなどの高齢者世帯への日常生活の支援や、介護予防の観点から在宅生活を支援するサービスの推進を図ります。
- 要介護者への支援
- 介護保険による適切なサービスの提供を行うとともに、介護保険サービスを補うための福祉サービスを実施し、要介護状態の軽減や重症化防止につなげます。
- 介護している家族などに対し、介護者研修の実施や各種支援を行うなど、介護負担の軽減を図ります。
- 介護にあたっている人々の交流会を開催し、介護に関する問題や悩みに対して相談指導を行うとともに、介護者同志の交流の場を形成します。
- 介護保険のサービス需要に対応するため、公益法人、民間企業、市民団体など多様なサービス事業者の参入を促進するほか、浦戸地区など地域により格差のないサービスの供給体制の確保に努めます。
- 痴呆対策の充実
- 痴呆予防に関する講演会の開催や地域での啓発活動を行います。
- はいかい老人の早期発見システムの拡充を図ります。
- 総合的なサービスの提供
- 在宅介護支援センターを中心に在宅介護に関する総合的な相談に応じるとともに、高齢者の要望に対応した保健・医療・福祉・介護保険サービスが総合的に受けられるように、関係機関との連携調整を図ります。
- 地域ケア会議などを通し、介護サービス機関の指導支援を行うとともに介護予防、生活支援サービスの総合調整を図ります。
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