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「塩竈」についてのミニ知識

印刷用ページを表示する 更新日:2019年12月2日更新

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塩竈神社の藻塩焼神事
【塩竈神社の藻塩焼神事】

「塩竈」の由来

海水を煮て塩をつくるかまど(竈)のことを「塩竈」といいました。つまり、もともとは地名ではなく、製塩用のかまどのことを指す名詞でした。以前は日本の各地の砂浜にこのようなかまど(塩竈)があり、これが海辺の風景におもむきを添えていたといわれています。わが郷土も、この竈のある場所として有名になり、それがそのまま地名になっていったといわれています。塩竈という地名のほかに、国府津(『こうづ』と読み、国府の港という意味です)とも呼ばれていましたが、塩竈神社が、陸奥国の総鎮守(多賀城から見て東北の方角に位置する鬼門を守る意味がある)として建てられ、信仰を集めるようになり、国府津よりも塩竈の方が地名として定着していったものといわれています。

陸奥国の国府(むつのくにのこくふ)とは

4世紀から5世紀にかけて、大和朝廷(わが国を最初に統一して治めるようになった政権)は、九州から関東地方に至る地域を統一しました。7世紀の中頃(大化の改新・645年のころ)には、東北地方にもその力が及ぶようになり、現在の宮城県、福島県、山形県の一部などの地域が「道奥国(みちのおくの国)」と呼ばれるようになりました。7世紀の後半に「陸奥国(むつのくに)」と名前がかわりました。しかし、陸奥按察使(むつあぜち…大和朝廷から派遣されきた役人)が暗殺されるなど、東北地方に対する大和朝廷の政治的な基盤が不安定であったため、地域の政治的・軍事的な拠点として多賀城に国府が築かれました(724年)。陸奥国よりさらに北に位置する地域は、えみし(蝦夷)の国といわれていましたが、大和朝廷は、712年に出羽国(でわのくに。現在の山形県、秋田県)を建国し、徐々に開拓を進め、733年には、現在の秋田市に、出羽柵(柵…お城)を築いています。780年、えみし(蝦夷)の反乱事件が発生し、790年に大規模な征夷軍10万が組織され、反乱軍は鎮圧されました。このときに副使として任ぜられた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)は、後に(797年)、征夷大将軍に任ぜられ、陸奥国の最高責任者となりました。東北の各地に坂上田村麻呂の伝説が残っています。

宮城県の地名の由来は

この地域に塩竈神社や志波彦神社(宮)があり、また多賀城(城)が置かれていたことから、[宮城]という地名が生まれたといわれています。

塩竈の地名がはじめて文献に登場するのは

平安時代のはじめに書かれた「弘仁式主税帳」にはじめて登場します。それによると、「塩竈神社神祭料1万束」とあり、その頃、塩竈神社が相当大きな神社になっていたことがわかります。

塩にまつわるミニ知識

  1. 塩は、生活にとってかかすことのできないものです。月給のことをサラリーといいますが、「サラリー」の語源はラテン語で、「サルト」=塩のことです。塩は、昔の西洋の俸給でもあったのです。
  2. 洋の東西を問わず塩は、古来重要なもので、産地から消費地に至る塩の道がありました。西洋では、古代ローマの時代から、ローマからオーストリアのハルシュタット(岩塩の重要な産地)に至る塩の道が有名です。ハルシュタットは、ザルツブルク(塩の町の意味をもつ町で、世界的な岩塩の産地)の東約50キロ。
  3. 日本では、長野県の塩尻市へ至る塩の道などがありました。ちなみに、日本で塩の付く地名は、塩尻(長野県)、塩山(山梨県)、奥只見の塩見峠などすべて内陸にあります。(海岸沿いにあるのは、塩竈だけです)。日本では、岩塩が取れないため、内陸では塩が非常に大事であったことが、このように地名となって残っていることからわかります。
  4. 中国では、唐の時代に塩賊による反乱が起りました。中央政府が、専売していた塩の価格を引き上げたことにより、人々はやみの塩を買うようになり、政府軍の弾圧に対して、やみの塩で財をなした実業家たちが武装蜂起するようになりました。これが塩賊と呼ばれます。この大きな勢力が、黄巣の乱を起こし、乱は鎮圧されたものの、黄巣の軍の武将であった朱温が、その後、唐を滅ぼし、梁という国に取って代わりました。唐は、290年間の長い歴史を塩賊のために閉じることになったのです。

「しおがま」のつく名前

しおがま桜、しおがま菊などの植物名のほかに、高山植物の中に、「ヨツバシオガマ」など「しおがま」という種類の仲間があります。・ヨツバシオガマ(四葉塩竈)・コマノハグサ科シオガマ属シオガマ属の高山植物で代表的なのは、紅色のヨツバシオガマ(四葉塩竈)、ミヤマシオガマ(深山塩竈)、タカネシオガマ(高峰塩竈))、黄白色のエゾシオガマ(蝦夷塩竈)などで、長野県や山梨県などの高山で見られます。このほか、北海道でのみ見られるキバナシオガマ(黄花塩竈)など、いずれも可憐な美しい高山植物で、心をなごませてくれます。

ヨツバシオガマ(四葉塩竈)
【ヨツバシオガマ(四葉塩竈)】

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