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市長就任記者会見(令和元年9月11日)

印刷用ページを表示する 更新日:2019年12月2日更新

本文

令和元年9月11日市長就任記者会見(9月11日開催)

市長就任あいさつ

おはようございます。皆様方におかれましては、大変お忙しい中、初登庁に際してこのような機会を頂戴し、心から感謝申し上げます。

いよいよ今日から塩竈市長として仕事をさせていただくことになりました。行政経験はございませんので、職員の皆様方にいろいろご指導を賜りながら、少しずつ私の考え又は今まで選挙戦中に訴えてきたことを実現すべく努力し続けていきたいと考えております。

ただ、私としては大変厳しい状況に差し掛かっているという認識がございますので、地域、現場に足を運び、市民の皆様方の声をお聞かせいただきたいと、職員の方々にもお願いしております。

議会も始まるということもございますし、様々連携をさせていただきながら市民の皆様方のために全力を挙げて働かせていただきたいと思います。

質疑応答

Q.これからの4年間どんな政策に力をいれていきたいか。
A.平成30年間の総括をしていく必要性があるだろうと思います。その上で、喫緊の課題もしくは時間がかかる問題もあると思いますので、職員の方と相談しながら次の段階に進めるように頑張りたいと思います。
ただ人口減少については、周辺の自治体と比べても桁違いに進んでおりますので、どう対応していいったらよいのか。私は、子ども子育て教育に力を入れるべきだというお話をしてまいりましたので、その点は、重点項目として是非お願いしたいということを職員の方にもお伝えさせていただきたいと思います。

Q.今日は震災から8年半の月命日にあたり復興に関するお考えを。
A.復興完遂させるというのはどなたが市長になっても間違いなく第一義の課題であると認識しております。まずはこれを完遂することに全力を挙げていきたい。ただそれと同時に現実問題として8年半経過し、新たな問題も発生してきておりますので、通常ベースの行政の課題にどのように対処していくかということも非常に重要になってくる時期にさしかかっていると思います。
そういったことをよく精査し、なんでもやるというのは現実的には不可能ですから、そういったものを丁寧に精査しながら取り組めるものから取り組んでいきたいと考えています。

Q.市長自身はどのような課題に直面していると感じているか。
A.水産業界、水産加工業については基幹産業であるという認識は今でも全く変わっておりません。
ただ、復旧復興はできたけれども、なかなか販路が戻らない、原材料が不足している、高騰しているというなかなか厳しい状態にあると認識しております。
どのような形で行政が取り組み、一緒になって基幹産業を守るための努力をさせていただくか、このことは喫緊の課題だと認識しております。そこに私としては、民間の力を活用させていただいて、新たな販路開拓、新商品の開発といったところにも力を注いでいきたいと思っております。

Q.市長に就任されての気持ちは。
A.大変多くの方々のご支持をいただいて、今、このような形で記者会見をさせていただいております。大変重く感じておりますし、それと同時に市民の皆様方のために働けるという、私の中での気持ちの高ぶりもありますので、全力を挙げて、全身全霊を傾けて塩竈の諸課題に取り組んでいきたいと改めて強く決意をいたしました。

Q.就任挨拶の中で、佐藤昭前市長と話をしたということだが、どのタイミングで話をされたのか?
A.事務引き継ぎが9日にありましたので、その時に塩竈の課題などお話を受けました。その後、市長室もご案内をいただき、いろいろ事細かに教えていただきました。

Q.震災から8年半のこの日に就任、初登庁をした気持ちは。
A.復旧復興事業がまだ終わっていない。特に浦戸をはじめとした箇所がございますので、それをしっかりと成し遂げるということが大切だろうと思います。
また、時の経過とともに、新たな様々な課題も発生してきていると思います。
やはり8年半という月日の経過は、私共が年を重ねるように、新たな問題解題も生じてきていると感じておりますし、私とすれば、やはり皆様方の生活を守るという責任がございますので、皆様方が安心して生活できるように、様々な工夫をしなければいけないと思っています。
ただそれと同時に、市民の方がどう思われているのか、しっかりと聞かせていただく必要性があると思っておりますので、地域を回って、様々な対話もしくは様々なご要望といったものを直接聞かせていただき、現実をしっかりと把握することが一番重要なのではないかと認識しております。

Q.積極的に地域に赴いてということだが、どうやって市民との対話を行っていくつもりか。
A.県会議員の時には、自分で案内を配って、集会所を借りてという形で、会場に来ていただいた方とお話をさせていただいてきました。
それが市長として可能であればさせていただきたいと思いますが、ただ一つ重要なことは、御用聞きになってはいけないなというふうには考えております。
例えばPTAとか各業界団体の皆様方とか各町内会の皆様方とか、強制で集まって来ていただくということはやりたくないと思っておりますので、「お時間がある場合には、是非来ていただき、ざっくばらんにお話できませんか」という形を、今、職員の方にボールを投げかけていて、そのやり方を模索していただいております。
必ず定期的にやりたいと思っていますので、年1回は地区を回って一箇所ということではなく、定期的に定点観測は是非させていただきたい。時間の許す限りさせていただきたいと思っています。

Q.現時点で、なるべく早く取り組みたい具体的施策は?
A.これから各部署の方からレクチャーを受ける予定になっています。私が外から見て思っていたことと、説明を聞いての「差」というのは間違いなくあろうかと思います。
そういったところの現状認識をしっかりとしなければいけないと思います。それと同時に新たに時代が変わったとき、やはり平成の30年間の検証、総括をしっかりとすべきだと思います。
それが行政として大変重要なことではないのかなと。そして同じ間違いを繰り返さない、その検証を踏まえた上で、これから新たな各種事業への展開なり、生かしていかないと市民の皆様方の信頼は得られないというふうに感じていますので、そういった意味での検証総括が必要であると考えています。

Q.検証総括の市民への公表などは?
A.自分が感じていることと報告を受けた中身についての「差」というものが有るのか無いのか。そういうこともありますので、よく議論させていただきながら、公表するためにやるわけではないので、やはり未来に向かって同じ間違いを繰り返さない、反省を生かして次の事業に生かしていく、未来志向で考えておりますので、そういったことでご理解をいただければと思います。

Q.県議会議員を辞職されて、市長になり、塩竈をどんなまちにしていきたいか。
A.人口減少時代に突入して少子高齢化、これはもうどこの自治体でも同じ悩みを抱えていると思います。
その部分に関してどのような対応策を打っていくか、これは特効薬や即効薬はありませんので、やはり私は若い世代の皆様方が塩竈に住み続けたい、そして住んでみたいと思っていただけるようなまちに、まず取り組みたいと思います。
それと同時に、高齢化の進み具合がもう桁違いに進んでいますので、高齢者の皆様方が毎日楽しく明るく元気に健康で、地域で過ごしていただくための工夫を、行政として力を入れていきたいと思います。
東日本大震災後の復旧復興が落ち着いてきた状況を考えると、ハードからソフトへの転換というように、財政状況を見ても、形に変えていかないと、ハード部分の整理というのは厳しくなってきます。そういったところを考えた時に、どういった工夫ができるか民間の方々の力を最大限に活かしながら、少しずつ違う形のやり方を、行政の中に取り入れていきたいと思っております。
とにかく少子高齢化にどう対応していくか、様々な提言、提案をしていきたいというふうに考えています。

Q.若い世代が住み続けたいまちにしていきたいということだが、市長が意識されている若い世代にとっての塩竈の魅力は?
A.地元で育った若い皆様方が、そのまま地元に住み続けたいと思っていただけないと、新たに他のまちから来て塩竈に住んでみたいと思っていただけないだろうと考えております。
仕事の関係、学校の関係で市外に出て行かれることも多くあろうかと思いますけれど、まずは地元の皆様方に満足していただける塩竈を作らないと、他地域から移り住んでみたいと思っていただけない。
それと同時に他のまちとの違いの政策を打ち出さないと、比較検討した時になかなか塩竈に住んでいただけないだろうと考えています。ただ、パフォーマンス的な事業展開をするつもりはありません。何か一つ光るものを出していかないと皆様方に関心を持っていただけるようなまちにはならない。
やはり過去との融合を図りながら新しいものを積極的に取り入れていく、そういった形にできるようにまずは現状認識をしっかりさせていただきたいと考えています。

Q.就任式で私と積極的に競い合ってという話もあったが、職員の方々とどう関わって、どんな市長になりたいか。
A.私の理想とすれば、全国の先進事例というのが色々あると思いますので、職員の方に積極的にそういったところに出向いていただいて、ぜひ勉強していただきたいなと考えています。
また、担当する部・課があるわけですが、やはり業務に関係する市民の方々と積極的に話をしていただきたいと、その上でこういう政策が必要だ、こういうものを一緒にやりたいというのを上げていただく形をとって欲しいと考えています。
その上で、私も現地、現場を回りますので、私が感じたことと、職員の皆さんからあがってきた政策を摺合せ、より良いものができて、それを議会の皆様方に提案させていただく。そのような形ができれば、もっといいものができるのではないか考えています。

Q.空き家対策、中心部の活性化、インフラの老朽化問題、市長の施策の中で、重要度はどのくらいの位置にあるのか。
A.空き家対策については、マッチングというのも確かに一つの方法だろうと思います。それだけで上手く回ればいいですが、そこに付加価値をつけないと、こちらに住んでいただけるような状況にはならないのかなとも思っています。例えばリノベーション費用の一部を助成させていただくとか、そういうことも一つの方法として、他の自治体との差をつけないと、来ていただけないということでもあるので、そういったことは複合的にさせていただきたいと思います。
中心市街地については、塩竈の状況を考えれば、やはり志波彦神社、鹽竈神社、この門前町を再生させるということは、中心市街地の新たな魅力発見にもつながっていくだろうと考えています。そこには県道北浜沢乙線等がございますので、県とも協力をさせていただきながら、神社周辺の整備、門前町の再生については、是非積極的に取り組ませていただきたい。
それと同時に、地域の方々が安全に安心して歩ける道路の工夫もさせていただきたいと思います。
特に観光地であるもしくはその周辺の道路については、高齢化が進んでいますので、例えばあずま屋を設置させていただいたり、椅子を設置させていただいたり、地元の方が安心して生活をしていただける工夫をすることが、他市からきた皆様方にも評価をしていただけるのではないかと。そういった意味でも地元の皆さんに安心して暮らしていただける社会資本の整備は積極的に工夫させていただきたいなと考えています。

Q.インフラ老朽化対策は子育てと同じように重点課題と捉えているか。
A.公共施設の再配置については、佐藤昭前市長が今後の30年間の取り纏めをされております。長寿命化についてこれは当然やらなければいけないことですので、いくら私が先延ばしするといったところで、老朽化だけは待ってくれませんので、そういった調査等については最低限やはりやっておかなければならないだろうと思います。
あとはちょっとした工夫で再活用できる公共施設もあろうかと思っています。そういったところに民間の方の新たな知恵を入れていただくことで、今まで考えなかったことを取り入れさせていただけるだろうと。
それと同時に我々が民間の方々にwin-winの状態を作らないと、なかなか来てくれませんので、私共にあるのは特区制度の活用とか、規制緩和とか、そういったところでいいものがあれば積極的にご協力させていただき、新しい発想、考え方をどんどん取り入れていきたいと。そうしないと、今のままでは大変厳しい状態になると認識しておりますので、皆さんの力を借りながら乗り切っていければと考えています。

Q.古いものとの融合という話もあったが、文化の部分で「こういったものがあれば…」というものはあるのか?
A.奥州一之宮、志波彦神社・鹽竈神社周辺には200万人を超える方々が年間訪れていただいております。その一方で、バスで駐車場まで行って参拝し、そのままバスに乗って帰られる。この状況からどうやって滞留時間を増やす努力をしなければいけないか考えた時に、まずバスで上まで行って参拝をしていただき、帰りは表坂、裏坂、七曲坂などがありますので、歩いて降りて来ていただいて、下でバスに待っていただくことで滞留時間が長くなります。
その間のアプローチをどういう形で持っていくかによっては、例えばお土産を買っていただいたり、お茶を飲む場所を提供したり、そういった工夫をしないと、地元に対しての還元、もしくは全国どこに行っても寺社仏閣の周辺の門前町というのは、皆様ご承知の通りの街並みだと思います。
そういった工夫を神社の皆様方といろいろご相談をさせていただきながら、あとは周辺地域の方々とご協議させていただきながら、より良いものを作り上げていきたいなと思っています。
まずは滞留時間を増やす努力をしないと、なかなかその恩恵を被るというのは難しいと思っておりますので、行政として門前町の再生というものついては、中心市街地の活性化も含めてぜひ積極的に取り組ませていただきたいと思います。

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