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平成29年1月定例記者会見(1月4日開催)
新年あけましておめでとうございます。
東日本大震災の発災から本日が2,127日目であります。すでに復興創生期間に入っておりますが、悪戦苦闘といったところが正直なところであります。復興交付金事業で支えていただいている部分もありますが、一方では、中小企業対策、特に商業者の方に対しては、復興交付金事業として使える制度が見当たらない中で、中小企業の方々が悪戦苦闘していることに我々も同じ思いであります。様々な制度を活用させていただきながら、「ふるさと塩竈」で我々と共に復旧復興に取り組んでいただきたいと思っております。
また、長期総合計画でありますが、昨年暮れに、中間報告会を開催させていただきました。ハード面については復興事業との抱き合わせという部分もありますが、目に見えた成果を上げているという評価であります。一方でソフト面では、少子高齢化対策、さらには人口減少に対する定住促進において、歯止めがかかっていないという状況であると認識しております。
少子高齢化社会の到来と言われ続けておりますが、少子高齢化に対する様々な施策については、悪戦苦闘中という状況です。
例えば、少子化対策としては、学校教育の現場で、平成29年度は小中一貫教育がスタートします。地方創生制度を活用し、「アフタースクール制度」というものを29年度からスタートいたします。
こういった取り組みが少子化社会に一定程度歯止めがかかればと思います。
また、高齢化社会の到来でありますが、本日も100歳の高齢者の方のお祝いに伺いますが、本市では、100歳を迎えられた方のお祝いが年間10件を超えている状況であります。平均年齢が伸びてはおりますが、一方では、誇りを持って暮らしていただけるという課題が未達成の部分が多い状況でもあります。
残念ながら介護施設が不足している状況にあります。昨年、「小規模特別養護老人ホーム」の設置者を募集いたしましたが、残念ながら「0」という状況であり、29年度に課題を繰り越しした状況であります。
おそらく、本市だけでなく県下全般にわたる課題だと思っておりますが、一方では競争の世界でありますので、こういった課題を一つ一つ解決するためには、他市町村と差別化を図っていかなければならないと思っております。
具体的には「塩竈方式」というものを我々行政自らが開拓をしていかないと、問題解決は遅れていってしまうのではないかと思っております。
このような問題課題の解決に対して、職員の力を結集して、今年は様々な分野で「塩竈方式」というものをスタートさせていきたいと思っております。
市民総務部 |
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産業環境部 |
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教育委員会教育部 |
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その他 |
[市民安全課(355-6494)]説明項目の資料[PDFファイル/172KB]
平成29年2月からマイナンバーカードを利用して各種証明書を取得できるコンビニ交付サービスを開始いたします。具体的には、住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍謄本・抄本、課税・非課税証明書について、コンビニを活用して、証明書を取得していただくことができます。1件あたり200円からとなります。
この制度については、総務省から一定期間、補助をいただけることになっておりますが、様々な手数料を考えると、残念ながら、本市の場合は若干赤字という状況ではありますが、市民の方々の利便性向上のためには必要な制度であると思いますので、サービスをスタートさせていただきます。
[水産振興課(364-2222)]説明項目の資料[PDFファイル/192KB]
毎年2月に塩釜フード見本市を開催させていただいております。商談会でかなりの実績を上げておりますが、一方では市民の方々に馴染みがないのが実態でありますことから、一昨年度からフード見本市に合わせ、様々な方々に塩竈の食材を活用したメニュー開発をしていただいております。
来月2月7日に開催される「塩釜フード見本市」では、塩釜高等学校、仙台白百合女子大学、子育て世代の主婦メンバー、商工会議所女性会メンバー、そして新メンバーとして塩釜水産物仲卸市場からは男めしチーム、この5つの団体の方々にレシピを提案していただきます。
この提案レシピの事前試食会を1月23日に開催いたします。このようなことをきっかけに、本市の水産物、水産加工品が大勢の方々にご活用いただければと思っております。
Q.新メンバーの男めしチームとはどういう人たちで、何人ぐらいなのか?
A.仲卸市場の人たちで構成された方々たちで、現在仲卸の皆さんで調整しているようです。
[商工港湾課(364-1124)]説明項目の資料[PDFファイル/206KB]
本市の水産物、水産加工物でありますが、海外販路については非常に限られた、狭い分野でしか現在、取り組んでいただいておりません。本市として積極的に取り組むべき課題の一つが、塩竈の水産物、水産加工品の海外販路の開拓ではないかと考えております。
平成28年度の地方創生加速化交付金を活用して、本市の水産加工事業者で製造される加工品のデータベース化を行う「塩竈水産品ICT化事業」に取り組んでおります。できれば一部、販路を海外に拡大していく取り組みを行ってまいりたいと思っております。
しかし、残念ながら、本市は、海外販路開拓に関する基礎知識が遅れている状況にあります。もう少し海外販路開拓に関する基礎データ、基礎知識を蓄積していこうということで、遅ればせながら取り組みを始めたところであります。
その取り組みの一つとして、1月25日水曜日に、シンガポールで活躍するバイヤーである、高木崇行さんを講師にお招きし、「食品輸出成功のポイントと海外市場の動向」と題して講演をいただきます。
今回、本市もジェトロを介して、海外開拓の課題問題についてご相談をさせていただいております。講師の高木さんについても、仙台貿易情報センターからご紹介をいただき、このような講演会を開催させていただくことになりました。
今年度末には、ジェトロ主催の海外商談会に本市も参加させていただきながら、塩竈ブランドの海外販路の開拓を一つでも二つでも我々の手で、という思いであります。
Q.海外販路の今の実績は?主に何を輸出しているのか?
A.現状では数億レベルです。揚げかまぼことか、一番多いのはサバなどの原料輸出が多いようです。
Q.数億レベルを市としては、どこまでにするという目標はあるのか?
A.塩竈商社のような商社化を目指し、そこを媒体に、海外輸出をというルートを切り開きたいと思っています。水産品の生産高について目標を掲げておりまして、現在値、平成26年で553億円の生産高ですが、それを平成32年3月ぐらいには、10%増、608億円まで拡大を目指したいと思っております。その目標達成のためにも、輸出にチャレンジしていく必要があります。
Q.塩竈商社化に向けて、具体的な組織とか、具体的な取り組みはあるのか?
A.協議会を1月中旬に立ち上げる予定です。市内の加工業組合の方々に参加いただいて話し合いの場を作る予定です。組織として2つ考えており、一つは、市内の加工業者の方々にご参会いただく組織と、将来的には輸出の拡大も目指しておりますので、輸出モデル検討会というものの設立を1月下旬に予定しています。こちらは、市内の物流業者の方や金融機関、水産関係者の方々に入っていただき、具体的には輸出にチャレンジするということで、ジェトロさんの商談会等に参加して、輸出に向けてトライしていきたいと思っております。
[浦戸振興課(369-2240)]説明項目の資料[PDFファイル/193KB]
本市の大きな課題として定住人口の拡大について、前段お話をさせていただきましたが、本市に限らず、30代後半から40代前半の方で、未だ独身という方々の数が相当数に上っております。過去にも本市で、合コン的なイベントを開催させていただきましたが、実績が「0」という状況でありましたが、2年間実施してきた経過がございます。中休みは入りましたが、今回新たな切り口で、縁結び役を果たすことができないかということで、「島コンin浦戸」というものを開催させていただきます。
20代から40代という幅広い年代の中で、独身男女各15名を募集させていただきます。また、このイベントにはアサヒグループホールディングス(株)からも特別協賛をいただいております。
[教育総務課(355-8461)]説明項目の資料[PDFファイル/146KB]
塩竈市漁業協同組合から、全国に先駆けて収穫される「早採りワカメ」を学校給食の食材として贈呈いただくことになりました。
そこで1月24日~26日の3日間、市内小中学校の給食で、「早採りワカメ」を利用したふるさと給食「しおがまサラダ」として児童生徒に味わってもらうことになりました。
早採りワカメですが、塩竈市漁業協同組合が、松島湾で全国に先駆けて収穫しているものであります。
Q.早採りワカメは贈呈なのか?市が購入しているのか
A.今回は約70kg贈呈していただきます。主にはサラダとして提供します。
[市民交流センター(365-5000)]説明項目の資料[PDFファイル/408KB]
例年行事でありますが、市民参加のもと、今年も塩竈夢ミュージカルを開催いたします。今年は2月11日土曜日と12日日曜日の2日間で4公演行います。今年の演題は「ふらここの夢」、副題が「ぼくたちはいつだって、その先を夢みていたんだ」です。作・演出は劇団I.Q150の丹野久美子さん、プロデューサーは菅野音楽教室の菅野政子さんです。ブランコのことを、「ふらここ」という形で表現しているようであります。子どもや大人たちが限りない夢を持ち続けられるかということがミュージカルのテーマのようであります。
塩釜医師会主催の講演会でありますが、2月1日水曜日、多賀城市文化センターにおいて「超高齢化社会に向けて」と題して講演会が開催されます。
塩竈市立病院は、2市3町の病院の中では最も在宅医療に取り組んでおります。年間80人の方々を対象とさせていただいておりますが、悪戦苦闘の状況です。具体的に言えば採算性はマイナスであります。このような中で超高齢化社会が到来する2市3町として在宅医療、在宅介護、見とりといいますか、最後まで地域の中で暮らしていただくということが理想ではありますが、現実は大変厳しい状況ではないかと思います。
介護についても大変厳しい状況であり、老健施設が不足している状況で、入居までには4,5年待たなければならないというのが、2市3町の状況であります。こういったことを行政がどこまで頑張れるかということと、できれば地域の皆様にも在宅医療、在宅介護といったことを改めて考えていただく機会になればと思っております。
例年、NPOみなとしほがまの方々を中心として、様々な取り組みを行っていただいております。今年は、旧ゑびや旅館おいて、210年前に世界一周した男たちの冒険談をダメじゃん小出さんに語り、演じていただきます。
現在、杉村惇美術館において特別企画展を開催しておりますが、関連イベントとして、1月14日土曜日、浅尾空人さん(浅尾沸雲堂4代目)と名誉館長であります杉村豊さんによるサロントークを開催いたします。