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平成27年5月定例記者会見
明日から5連休の慌ただしい中、ご出席いただきありがとうございます。
昨日、浦戸野々島に伺い、防潮堤の高さについて意見交換を行いました。野々島については、地域住民の方から2.3メートルの高さにして欲しいという要望をいただいております。
防潮堤の高さは、宮城県が海岸単位で高さを決めさせていただいております。今年2月頃、浦戸地区の島の代表の方々等と意見交換をさせていただき、その後、他の島については3.3メートルの高さの整備について、一定程度ご理解がいただけたと思っておりますが、野々島地区と桂島の石浜地区の2地区については、方向性が定まっておりません。
野々島地区は漁港海岸として市が整備し、桂島の石浜は、県の港湾区域になっており、県の港湾課が防潮堤の整備を行うことになっております。
今回、本市所管分の野々島地区について行政の考え方と島民の方々の考え方の摺合せを行わせていただきました。現在考えられる代案として、背後の10数戸の建物を1メートル70センチ程地上げをさせていただき、新たに集落を再編し、自宅にいても海が見える景観にしていきたいという提案をしてまいりました。これは、漁業集落再建支援事業という水産庁の事業メニューを活用し、防潮堤の高さ3.3メートルは変更せず、地域住民の方々の生活が大きく変わらないようにする。というものです。
残念ながら理解は得られるまでには至っておりませんが、ぜひ、皆さんで検討していただくようお願いしてきたところです。
昨日の浦戸訪問で、地域住民の方の思いと、行政の思いには違いがあると感じてきました。防潮堤の整備に限らず、様々な分野で実施している震災復興計画と地域の方々の意見のすり合わせが必要であると感じてまいりました。
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その他 |
[市民総務部政策課(355-5631)]説明項目の資料[PDFファイル/353KB]
現在、本市では21の自治体から災害復旧支援をいただいおります。愛知県碧南市からは3年前から職員派遣をいただいており、これまでもイベント交流など様々な交流を行ってきました。今回、昨年に引き続き、震災で被害に合われた市民の住宅再建のため、三州瓦を使った住宅再建に5万円の助成をしていただけることになりました。
[市民総務部市民安全課(355-6491)]説明項目の資料[PDFファイル/385KB]
東日本大震災を契機に、地域防災計画の改訂を行いました。旧来(全世帯にお配りした防災マニュアルに)盛り込んでいなかった原子力対策編や、土砂災害に対する避難基準を明確にし、特に、避難勧告、避難指示等について、それぞれの災害時にどういった避難勧告、指示を出すかといった内容をガイドブックに掲載しています。
[市民安全課(361-1773)]説明項目の資料[PDFファイル/822KB]
人口減少が続いている本市ですが、自然増減では依然として300人を超える減少傾向でしたが、社会増減では、平成24、25年度は若干の歯止めがかかってきました。これは震災による他地域からの転入や新浜町に新たな工場が建設されたということも増加の理由だと思います。
一方で本市でも30代、40代前半の未婚者が多い状況です。そこで、25歳から45歳の独身の方々、男女各15人を対象とした5回のセミナーを開催します。今回は、民間事業者の方々のアドバイスもいただきながらセミナーを開催いたしますので、カップルの誕生を目指してまいりたいと思います。
[子育て支援課(353-7797)]説明項目の資料[PDFファイル/215KB]
国の地方創生交付金を活用し、「子育て応援券」を子育て世帯に配布します。使用期間は、7月1日から12月31日までとなります。前回の割増し商品券の取扱い店は400店舗ぐらいでしたが、子育て応援券についても、地元商店街の地域活性化に繋げていきたいと考えております。1,000円券を5枚、対象児童一人あたり5,000円を配布します。
また今回の特徴としては、事業の目的から、保育施設での一時保育や、学習塾での夏期講習なども利用できるよう事業者を募集していきたいと考えています。
Q.子育て応援券は県内では初めての取り組みか?
A.本市を含め、6自治体で実施します。
[商工港湾課(364-1124)]説明項目の資料[PDFファイル/217KB]
昨年も取り組みましたが、今年も販売いたします。販売場所は、しおがま・まちの駅、塩釜商工会議所、市役所互助会売店です。1冊1万円で購入していただき、12,000円の買い物ができるというものです。大規模小売店でも使用可能な共通券5,000円と、小規模店舗でのみ使用可能な専用券7,000円のセットになります。
Q.商品券は地方創生交付金を活用するのか?
A.そうです地方創生交付金を使った事業は、今回ご説明した子育て応援券、2割増し商品券、灯油購入費助成事業の3つです。
Q.割増し商品券のこれまでの取り組み状況について教えていただきたい
A.平成21年4月に1割り増し商品券を、平成26年の2割増し商品券を販売しています。平成24年3月に復興応援商品券(1万円の商品券)を被災した世帯に配布しています。
Q.参加店はどのくらいを想定しているのか?
A.昨年度実績では、453店舗ですが、今年は、それ以上増やしていきたいと考えています。
Q.昨年の商品券の販売の効果は?
A.波及効果について、昨年度は把握にまで至りませんでしたが、昨年は販売開始から39日で完売し、換金率も99.8%でした。
今年度は、アンケート調査を行い、波及効果について把握したいと考えています。
[商工港湾課(364-1124)]説明項目の資料[PDFファイル/147KB]
「津波・原子力災害地域雇用創出企業立地補助金」の第4次採択が決定しました。県内採択事業者21社のうち、塩竈市内の企業2社が採択されました。1社が食肉加工製造を扱うビセラル(株)、もう1社が水産食料品製造の(株)マルケン菊地商店です。これまでの1次公募から三次公募までに本市で8事業者採択され、その内「塩釜市漁協販売事業株式会社」1社が竣工、2社が着工中です。着工中2社のうち、本市と「災害時相互応援協定」を締結している、愛知県碧南市に本社を置く「スギ製菓(株)・東北工場」が今年10月完成の目標で進められています。その他5社が事業着手準備中です。
[観光交流課(364-1165)]説明項目の資料[PDFファイル/240KB]
浦戸の漁師が使うだんべっこ船に乗って、浦戸のウラガワを散策します。昼食代やだんべっこ船代、保険代等を含み、参加費用は5,150円。5月5日から受付開始で、募集定員は13名です。
[市民交流センター(365-5000)]説明項目の資料[PDFファイル/494KB]
加藤登紀子さんが歌手活動50周年のコンサートを開催されておりますが、本市も会場に加えていただき、壱番館でコンサートを行います。TBCテレビ「ウオッチン!みやぎ」で「わせねでや」という浦戸を題材にした復興ソングも歌っていただけるようです。
「わせねでや」は、浦戸の内海和江さんが作った詞に、ロックバンド、ザ・キャプテンズでエレキギターを務めるヒザシさんが曲を付け、加藤登紀子さんが歌ってくださっています。
加藤登紀子さんは本市にも来庁され、本庁舎ロビーで、ヒザシさんと一緒にギター演奏で、「わせねでや」を歌っていただいたこともございます。大変感動いたしました。
今回のコンサートにも、大勢の方々にご参加いただきたいと思っています。
[市民交流センター(365-4343)]説明項目の資料[PDFファイル/341KB]
これまでも子どもたちに図書館に親しんでもらう取り組みを行ってきましたが、さらに子どもたちに図書に親しんでもらいたいと、「読書記録帳」を作成しました。記録帳がいっぱいになったら表彰状を贈るほか、記録帳10冊分、300冊読んだら記念品を贈ります。子どもたちにたくさん本を読んでいただければと思います。その他、本市では誕生されたお子さんへの「絵本デビュー事業」も行っておりますが、記録帳を通して、子どもたちが読書に関心をもってもらうきっかけになればと思っています
[生涯学習センター(367-2010)]説明項目の資料[PDFファイル/171KB]
国連大学のみなさんが被災地を支援したいと、浦戸諸島において2012年から東北大学などと共同で里山里海復興プロジェクトを行ってきました。また、一般社団法人e-frontと共同で、浦戸諸島の耕作放棄地の再生を目的としたプロジェクトを開始しています。その取り組み状況をエスプで上映することになりました。上映会では、制作に携わった方々をお招きし、プロジェクトの概要や撮影にまつわるエピソードなどを紹介していただきます。
[復興推進課(355-6596)]説明項目の資料[PDFファイル/163KB]
災害公営住宅の整備の進捗状況ですが、残念ながら、平成26年度末で30%まで整備ができませんでした。大変申し訳なく思っております。平成27年度は70%の完成を目指して頑張ってまいります。震災から5年となる今年度末までには、70%を整備し、安心して暮らしていただける環境を提供してまいりたいと思います。
説明項目の資料
Q.冒頭の挨拶で述べられた防潮堤の整備で、地上げの対象となるのは何世帯ぐらいか?
A.15世帯です。
Q.地上げするとは、一旦建物を解体するということか?
A.一旦解体し、再築する方法を考えていますが、今のお住まいに住みたいという場合には、ジャッキアップすることも可能であることを住民の方に説明しています。