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みどころと特産品

印刷用ページを表示する 更新日:2021年6月1日更新

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塩竈市魚市場

塩竈市営の大規模な魚市場は、91年間にわたって日本全国の食卓に届けられる魚の重要な仲買の場の役割を担ってきました。ここ30年間は、国内最大級の生マグロの市場となっているこの市場には、獲れた魚を朝の競りで売るために日本列島各地から船が集まります。

乱獲を防ぐため、塩竈市魚市場ではこの場所で水揚げする漁船に漁獲枠と漁業法を厳しく遵守することを義務付けています。この市場の目玉商品であるクロマグロは、網ではなく延縄を使って漁獲されます。

毎朝7時頃から8時頃までの間、競り人が早足で商品の間を歩きながら行われる競りで、マグロなどの魚が最高入札者に売られます。この形式で行われる塩竈の競りは国内でも屈指のスピードを誇り、約2.5秒毎に1ケースの魚が競り落とされます。毎朝約3,000本の生マグロが競り落とされ、東京の有名な豊洲市場(歴史ある築地魚市場の移転先)をはじめとする日本各地の市場に運ばれます。一般の来場者は市場を見下ろすミュージアムから競りを見学できます。

ミュージアムでは、体験型の展示を通して塩竈市魚市場と市場で売られている魚について学べます。これらの展示には、バーチャル寿司屋や魚屋の前掛けを着けて本物そっくりな多種多様のプラスチックの魚で魚屋ごっこができるコーナー、子どもたちが遊べる巨大なマグロのぬいぐるみなどがあります。市場内には小さな食堂と売店もあり、鮮やかな赤色のマグロの刺身をはじめとする獲れたばかりの新鮮な魚を味わうことができます。

塩竈市魚市場は東塩釜駅から徒歩15分ほどの場所にあり、水曜日以外の毎日営業しています。

塩釜水産物仲卸市場

この卸売市場は、近くの「塩竈市魚市場」で早朝に行われるマグロや他の魚の競りを見学した観光客の多くが次に向かう場所です。ここではとれたての魚介類が小売り用にさばかれ、客に買われていきます。卸売市場としては珍しく、この市場では飲食店関係者だけでなく一般客も買い物ができます。

1965年に塩竈につくられた塩釜水産物仲卸市場は、2011年の東日本大震災によって発生した津波の被害を奇跡的に免れました。同種の市場としては東北地方に唯一残っている市場で、レトロな雰囲気が漂っています。市場の大きな屋根の下には約90の露店が並んでおり、その多くは代々家業として営まれています。

この市場の売りは、自分で好みの海鮮丼を作れることです。食事処にはどの魚介類が生で食べられるかを示した分かりやすい看板があるので、初めての人でも安心して簡単に食材を選ぶことができます。寿司や刺身を堪能した後は、卵焼き専門店の厚切り卵焼きで食事を締めくくりましょう。

火を通した魚介類を食べたい方は、七輪のレンタルを利用できます。また、揚げたての天ぷらや軽食、ドリンクなども購入できます。

熟練のマグロ解体師がマグロをさばくところを見たいなら、金曜日と土曜日の午前8時から9時頃に市場を訪れるとよいでしょう。

塩竈の寿司

塩竈は、人口あたりの寿司屋の数が日本有数と言われています。それぞれの店が独自の工夫を凝らし、日本を代表する料理である寿司を提供しています。

塩竈市魚市場は国内最大の生マグロの水揚げ量を誇り、塩竈沖合ではウニやアワビなどの人気の魚介類も豊富に獲れます。塩釜港の向こうに広がる海域は、親潮と黒潮が合流する地点です。太平洋をめぐる潮流がもたらす大量のプランクトンは多種多様の魚を引き寄せます。この生物多様性は、市内各所の寿司屋の日替わりメニューに反映されています。

塩竈では寿司職人と漁師の関係が大都市よりもずっと密接です。塩竈の寿司屋は、この地域の家族経営の店やコミュニティの存続に重要な役割を果たしています。多くの寿司屋は、大きな市場からケースで魚を仕入れるのではなく、小さな漁船を操り、ちょうど板前が昼食の仕込みを始めるころに、その日に獲れた魚とともに戻ってくる漁師を頼りにしています。

塩竈の寿司屋では、近くの塩竈市魚市場で早朝に競り落とされたマグロをはじめとするスタンダードメニューと少し珍しい魚介類の両方を食べることができます。季節に応じて、マグロの胃袋・白子・魚卵や人気の高いニシガイ、アカマンボウなどが寿司屋のお品書きに登場します。塩竈にある数多くの寿司店で食事をする際には、ぜひ板前にその日のおすすめを訊いてみてください。何を選んだとしても、グルメ好きを満足させる海から皿までほぼ直送のこの上なく新鮮な寿司が味わえます。

美味しい寿司に大切なのは魚だけではありません。新鮮な魚を乗せる酢飯も欠かせませんが、この米も地元で作られています。米は育った地域の水で炊くのが一番美味しいとされているため、塩竈市の寿司職人は近くの農家から仕入れたササニシキやコシヒカリを使っています。

笹かま

かまぼこは、売れ残った魚を利用する手段のひとつとして生まれたすり身の加工食品です。現在、かまぼこは宮城県の食文化の重要な一部であり、中でも笹の葉の形をした「笹かま」が代表的です。

笹かまは、主にキチジなどの白身魚のすり身と塩などの天然調味料で作られています。形成されたすり身を蒸し、軽くあぶることで、ふっくらとした歯ごたえのある食感が生み出されます。

笹かまは、縦長の卵型の見た目から、もとは「べろかま」と呼ばれていましたが、後により優雅な「笹かま」という呼称に改名されました。この名称は、江戸時代(1603-1867)に現在の宮城県と岩手県にあたる地域の一部を治めていた伊達家の家紋の笹にちなんでつけられたものです。

骨がないため手軽に食べられるタンパク質が豊富なおやつとして「ファストフィッシュ」という愛称で呼ばれることもあるかまぼこは、この地域の各所にある土産物屋で購入できます。また、塩竈のかまぼこ製造業者18社では、プレーンの他にも、チーズやネギ、貝などを加えた笹かまや、季節限定フレーバーの笹かまもつくられています。

 

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