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第5次長期総合計画

印刷用ページを表示する 更新日:2019年12月2日更新

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長期総合計画の施策体系に沿い、新年度に実施いたします主な施策をご説明いたします。

はじめに、まちづくり目標の第1、「だれもが安心して暮らせるまち」についてであります。

我が国の少子化問題の背景には、子育てにかかる費用負担や仕事との両立など、多様な要因があるものと認識しております。
このため、安心して子どもを産み育てられる環境づくりを最優先課題と捉え、様々なニーズに対応した取組や、施策の充実に努めてまいります。

まず、「安心して産み育てられるまちづくり」につきましては、保育環境のさらなる充実を図るため、認定こども園の整備費等の一部を助成してまいります。
また、子育てしながら安心して就労できますよう、待機児童ゼロを目指し、必要な保育士の確保と配置に努めてまいります。
更に、多様化する保育ニーズに対応するため、海岸通地区への設置を予定しております子育て支援センターや保育所を集約した新たな施設については、利用者の皆さまのご意見を伺いながら、震災復興市街地再開発事業の進捗に合わせて整備を進めてまいります。
地方創生推進交付金を活用した「塩竈アフタースクール事業」につきましては、昨年から、体験型学習活動などを楽しむ「わくわく遊び隊」や、地域の方が運営し交流を通じて子どもを見守り育てる「Shiogamaこども“ほっと”スペースづくり事業」を実施しております。新年度は、自立・持続可能な仕組みづくりに取り組むとともに、「こども食堂」の立ち上げ支援など、活動団体への助成を継続し充実を図ってまいります。
また、放課後児童クラブにおいては、指定管理者制度の導入による効果を踏まえ、引き続き子どもの自主性、社会性が養われるよう、児童に寄り添った支援をしてまいります。
更に、18歳まで対象年齢を拡大した子ども医療費助成事業を引き続き実施し、子どもの適正な医療機会を確保するとともに、妊婦健診や特定不妊治療にかかる助成についても継続してまいります。

次に、「ともに支え合う福祉のまちづくり」といたしましては、地域の中でともに支え合いながら、だれもが安心して暮らしていける取組を展開してまいります。
いつまでも健やかに暮らしていける地域づくりといたしましては、「健康しおがま21プラン」に基づき、ダンベル体操の普及やロコモ予防など、市民の皆さまの健康づくりを支援してまいります。
国民健康保険事業につきましては、平成30年度から県単位での財政運営となるため、宮城県と連携して保健医療・福祉サービスに関する施策に取り組んでまいります。また、被保険者の皆さまの更なる負担軽減を図るため、保険税について、一世帯平均で11.04%の引き下げを実施してまいります。

地域における唯一の公立病院であります市立病院につきましては、救急患者の受入をはじめとする急性期から、回復期、慢性期、そして在宅医療を提供しております。しかしながら、施設の老朽化が進んでいることから、今後のあるべき診療体制も含め、施設の改修や更新について調査・検討してまいります。
地域医療の拠点として、良質な医療の提供に努めるとともに、経営の安定化に向け、「市立病院新改革プラン」に掲げた各数値目標の達成に尽力し、地域の皆さまから信頼される病院づくりに努めてまいります。

塩釜歯科医師会では、大規模災害時の医療活動や在宅訪問診療を支援し、歯科口腔保健にかかる人材育成等を担う「(仮称)塩釜地区歯科口腔保健センター」を整備いたします。
本市といたしましても、歯科口腔保健推進の趣旨を踏まえ、塩釜地区1市3町と足並みを揃えて整備費用の一部を助成してまいります。

高齢者福祉につきまして、新年度は「高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画」を始動する年であります。本計画の推進にあたりましては、高齢化に伴いサービスを利用する11号被保険者数の増加の一方で、現役世代である2号被保険者数の減少が課題となっております。
このため、介護予防や要介護状態の重度化防止を支援するとともに、介護サービスを必要とする方が安心して制度を利用できる体制を構築してまいります。

「介護予防・日常生活支援総合事業」や「地域支え合い活動」の推進により、これまでの介護サービス事業に加え、住み慣れた地域で元気に暮らしていけるよう、住民主体の多様な支援として、藤倉地区に続くモデル地域の創出と、市全体への波及に努めてまいります。

また、地域包括支援センターにつきましては、より一層の機能強化を図り、身近な相談窓口として個別ニーズに応じた支援ができるよう、様々な側面からご高齢の皆さまの生活をサポートしてまいります。

認知症の方への支援といたしましては、「認知症あんしんガイドブック」の普及・活用を図るとともに、地域住民の理解を深める啓発活動を推進してまいります。また、医療機関などと連携して認知症初期集中支援チームを設置し、早期診断・対応に向けて支援してまいります。
「脳と身体の健康づくり事業」につきましては、平成29年度の効果検証を踏まえながら、引き続きタブレット端末などを活用した健康づくり教室の開催や啓発に努め、本市ならではの認知症予防対策としてまいります。

また、浦戸地区への介護事業者の参入を促進するため、見学会や意見交換会を開催するとともに、訪問による介護サービスを提供する事業者を対象として、新たな助成制度を創設してまいります。

障がい者福祉につきましては、平成29年度に策定いたします「第3期塩竈市障がい者プラン」に基づき、前期計画の基本理念を継承しながら、特に、障がい児へのサービスについて、新たに具体的な数値目標等を設定することでさらなる充実を図り、「だれもがいきがいを持ち、安心して暮らせるまち」の実現を目指してまいります。

次に、「安全に暮らせるまちづくり」についてであります。
自然災害への備えといたしまして、時間あたり44.5ミリメートルの大雨にも対応できる水害に強いまちを築くため、「震災復興計画」に基づく「安全な地域づくり」において、地域における冠水・浸水対策に継続的に取り組んでまいります。
また、地域の防災力の強化を図るため、引き続き新たな自主防災組織の設立や、防災マップの更新などを支援してまいります。
更に、防犯対策といたしまして、町内会が管理する防犯灯のLED化を今後5か年で集中的に支援し、安心して暮らしていただける地域づくりを推進してまいります。

水道事業につきましては、梅の宮浄水場の長寿命化に取り組むとともに、老朽管の更新や配水管の整備により、引き続き管路の耐震化を図りながら適切な維持管理に努めてまいります。

次に、「快適で便利なまちづくり」といたしましては、“いつまでも住みたい、住んでみたいまち”を実現していくため、市外から転入し市内に住宅を取得した子育て世帯や三世代同居世帯などを対象に、50万円を上限として助成する新たな定住促進支援制度を創設するとともに、不動産事業者等と連携しながら、ホームページ上で空き家情報を発信してまいります。

市営住宅につきましては、災害公営住宅の整備により管理戸数が増加している現状を踏まえ、公営住宅法に定める管理代行制度を新たに導入し、入居者のサービス向上と管理の効率化を図ってまいります。

幹線市道につきましては、これまで経年劣化により、修繕を必要とする箇所の再整備を進めてまいりました。新年度は、玉川中学校北側の月見ヶ丘栄町線等を舗装復旧してまいります。
あわせまして、身近な生活道路につきましては、総点検の結果を踏まえ、老朽化した側溝等を修繕し、生活環境の充実を図ってまいります。

「しおナビ100円バス」、「NEWしおナビ100円バス」につきましては、多くの方にご利用いただいております。坂道が多く、生活関連施設が中心部に集積している本市の地域特性に適した利便性の高い交通手段であり、引き続き運行の充実に努めてまいります。

続きまして、まちづくり目標の第2、「海・港と歴史を活かすまち」についてであります。

まず、「活力のある産業のまちづくり」といたしまして、新魚市場が昨年10月に完成いたしました。衛生管理体制の徹底を図るとともに、漁船誘致に取り組み、全国へ塩竈の安全・安心でおいしい水産品・水産加工品をお届けしてまいります。
また、施設内に整備いたします「(仮称)お魚ミュージアム」では、水産業等について知識を深めていただく常設展示のほかに、季節ごとの企画展示や体験型イベントを実施するなど、仲卸市場と連携を図り新たな観光拠点としても活用してまいります。

水産加工業への支援につきましては、引き続き地方創生推進交付金を活用した「塩竈水産品ICT化事業」に取り組んでまいります。
新年度は、これまでの取組の検証結果などを踏まえ、グローバル化に対応した商品の拡充や、海外の商談会への参加等により、更なる販路拡大に努めてまいります。

また、現在、本市の水産加工業は、従業員不足や加工原料価格の上昇など様々な課題に直面しております。
特に、従業員不足への対応につきましては、多くの外国人技能実習生や留学生が貴重な働き手となっている実状がありますので、その実態を把握し適切に支援できるよう、新年度は、専任の担当者を配置するなど組織体制の強化を図ってまいります。
更に、水産品・水産加工品の販路拡大を図るため、塩釜商工会議所が取り組む全国のバイヤーを招聘しての「フード見本市」を引き続き支援しながら、「塩竈」ブランドを全国に広く発信してまいります。

国際拠点港湾・仙台塩釜港における塩釜港区は、「地域産業支援港湾」としての役割を担っております。
現在、内貿貨物輸送の主流となりつつある輸送革新船等にも対応可能となる、貞山1号岸壁の改良整備が行われていることから、マイナス9メートルの航路浚渫、背後地の荷捌用地の整備等とあわせて、関係機関に事業の早期完了を要望してまいります。

また、“みなとまち塩竈”の新たな魅力となる北浜緑地につきましては、「塩竈市港奥部ウォーターフロント活用市民会議」などでの意見・要望等を踏まえ、多くの方に訪れていただける親水空間を宮城県と共に創出してまいります。

商業の活性化につきましては、地域の原動力となる小規模事業者の持続的な経営に向けた取組の支援策として、新たに「小規模事業者サポート事業」を立ち上げ、販路開拓や業務効率化のための事業に対して助成してまいります。
また、空き店舗への新規出店を促進する「シャッターオープン・プラス事業」や、塩釜商工会議所と連携して取り組む、店舗の経営力や魅力を高める「商人塾」等を継続するとともに、「創業ワンストップ相談窓口」などにより、引き続き創業を支援してまいります。

企業誘致の推進につきましては、本市の地域経済力を生み出す大きな柱として、重要な課題と認識しております。
昨年、企業立地促進法が「地域未来投資促進法」として改正施行され、地域特性を活かして高い付加価値を生み出し、経済的効果を及ぼす地域の事業を支援する仕組みが構築されました。
これまでの独自の助成制度や民間投資促進特区制度など、様々な支援制度を活用しながら、若者の雇用創出につながるような企業を誘致し、産業振興と定住促進につなげてまいります。

次に、「観光と交流のまちづくり」といたしましては、平成29年度に策定いたします「塩竈市観光振興ビジョン」に基づき、四季を通じた旅行商品を創出するほか、新たな特産品の開発や観光の担い手づくりに取り組んでまいります。また、SNSや観光案内所等を通して、観光客のニーズに即応した本市の魅力を市民の皆さまと共有・発信しながら、賑わいづくりに努めてまいります。
インバウンドの推進といたしましては、昨年、本県への入込数が多い台湾やタイをターゲットとし、本市の魅力を発信してまいりました。
引き続き宮城県や近隣市町と連携しながら、更なる外国人観光客の受入促進に努めるとともに、新たに市内のWi-Fi環境の整備や案内表示の多言語化等を進めてまいります。

関係団体の皆さまのご尽力により、昨年10月に3回目の開催となりました「みなと塩竈・ゆめ博」につきましては、回を増すごとにお客様も増加し、内外から高い評価を得ております。
新年度におきましては、塩釜商工会議所など関係機関と協働し、3か年の成果等を踏まえ、地域資源を活かしたシティプロモーションとしてさらに充実させてまいります。

魅力ある都市空間の形成といたしまして、本塩釜駅神社参道口の駅前広場につきましては、門前町としての風情が色濃く感じられる玄関口となるよう、北浜沢乙線と一体的な整備に向けた調査・設計を行ってまいります。また、東塩釜駅の国道45号側駅前広場における安全性・利便性の向上を図るため、バスやタクシー乗り場などを再整備してまいります。

次に、「環境にやさしいまちづくり」といたしましては、小型家電リサイクル法に基づく資源物回収を継続いたしますとともに、みやぎ環境交付金の活用などにより、小学校の照明や防犯灯・街路灯のLED化を進め、省エネルギー化を推進してまいります。

次に、「うるおいと魅力ある島づくり」についてであります。
震災以降、人口流出が著しい浦戸地区の現状から、急務となっている島の担い手づくりについては、新年度も引き続き地域おこし協力隊制度を活用した漁業等の就業希望者の受入と育成に取り組み、定住につなげてまいります。
また、生業の継承やコミュニティ維持の観点から、同地区における市営住宅の入居要件を緩和してまいります。

島民の皆さまの暮らしを支える市営汽船につきましては、「塩竈の美しい港にいつも潮の音が響き渡るように」という思いを込め、市民の方に命名していただきました、新造船「しおね」がいよいよ就航いたします。
引き続き効率的な運航を図りながら、経営健全化に努めてまいります。

続きまして、まちづくり目標の第3、「夢と誇りを創るまち」についてであります。

まず、「子どもの夢を育むまちづくり」といたしましては、子どもたちがふるさと塩竈に誇りを持ち、社会を自立的に生きる未来の担い手として成長できるよう、学校・家庭・地域が緊密に連携し、「オール塩竈で子どもを育む教育」の実現に努めてまいります。
本格実施の2年目となる小中一貫教育では、本市で学ぶ子どもたちが「社会をたくましく生き抜く力」を身に付けられるよう、学力向上、幼保小連携、交流活動の3つの柱による取組をさらに充実させてまいります。
特に、学力向上対策といたしましては、教師が児童生徒全体に対して指導する旧来型の「一斉授業」から、子ども一人ひとりが学習を通して、活躍・交流できる「協同的な学びの授業」への転換を図り、質の高い授業の提供を通して、学力の向上を目指してまいります。

また、不登校問題の解決に向けましては、学びの支援センター「コラソン」と各学校に設置している「学び・適応サポートルーム」及び「けやき教室」が連携し、個々の児童生徒や家庭に寄り添った支援を展開してまいります。

個別の対応を必要とする児童生徒を支える体制といたしましては、各校に支援員2名を継続配置してまいります。
なお、支援員に対して指導と助言を行う専門家を派遣し、それぞれの児童生徒の特性を踏まえた学習や学校生活への適応をサポートしてまいります。

また、特認校である浦戸小中学校へ新たに23名の児童生徒が入学することとなっており、新年度からは総勢54名の子どもたちが島の豊かな自然の中で学びます。
今後も、主体的に学び、豊かな心を持ち、たくましく生きることのできる児童生徒を育む学校づくりを目指しながら、引き続き地域資源を生かした特色ある教育を推進してまいります。

児童生徒の学習環境の向上を図る取組といたしましては、第三中学校の長寿命化を図るため、平成29年度の国の補正予算の採択を目指しながら、老朽化した校舎の抜本的な改修を推進してまいります。
また、杉の入小学校体育館のトイレを改修し、指定避難所としての機能強化に努めてまいります。

次に、「豊かな心を培うまちづくり」についてであります。
藩政時代、火災や不作などに苦しむ塩竈のまちを救うため、伊達綱村肯山公は「貞享(じょうきょう)の特令」という保護政策を発しました。
平成30年は、肯山公の遠忌300年にあたりますことから、感謝と敬意を表するとともに、市民の皆さまに改めて塩竈の歴史を知っていただく機会と捉え、肯山公を顕彰する記念事業を実施してまいります。
また、伊達家とゆかりがあり、大変貴重な歴史的建造物である「勝画楼」につきましては、歴史的価値の詳細調査を継続するとともに、応急的な補修を実施し、市の文化財指定を目指してまいります。

文化芸術の振興につきましては、生涯学習センターや市民交流センター、杉村惇美術館が相互に連携しながら、それぞれの魅力を活かした企画展やワークショップ等を開催し、引き続き市内外へ本市の文化芸術活動を発信してまいります。

昨年、本市出身の方がプロ野球の球団からドラフト1位指名を受けました。また、その他にも様々な分野において本市の児童生徒や地元の方が活躍し、スポーツを志す市民の皆さまに夢と希望をもたらしていただきました。
スポーツの振興につきましては、新年度以降も、生涯スポーツのまちとしてだれでもいつでもスポーツに親しめるよう、中の島中央公園と清水沢公園のグラウンド整備を進めてまいります。

また、平成30年8月の国民体育大会東北ブロック大会では、本市のスポーツ振興の一翼を担うバドミントン競技が体育館で開催されます。実行委員会の皆さまと連携し、円滑な大会運営に努めるとともに、東北6県からお越しいただきます約300名の皆さまに、本市の魅力を発信してまいります。

次に、「協働で創るまちづくり」につきましては、引き続き町内会や市民活動団体に対するきめ細やかな支援を行うとともに、吉津集会所の移設や各集会所の改修を進め、地域コミュニティ活動を促進してまいります。

また、男女共同参画の推進といたしまして、「第2次しおがま男女平等・共同参画基本計画」に基づき、一人ひとりが多様な生き方を選択できる社会を実現していくため、市民や企業、関係団体等に働きかけながら、性別にかかわりなく、あらゆる分野で活躍できるまちづくりを継続してまいります。

震災復興計画に続きます。

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