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平成22年度の予算案をはじめとする議案のご審議をお願いするに当たりまして、私の所信の一端と施策の概要について申し述べ、市民並びに議員各位のご理解とご賛同を賜りますようお願い申し上げます。
現在、我が国は、景気回復の兆しはあるものの依然として先行きの不透明感がぬぐえない状況にあり、株価の低迷や円高、企業の倒産や雇用不安などが広まり、地方にも大きな影響を及ぼしております。本市でも、基幹産業の低迷による税収の落ち込み、少子高齢化の進行や人口減少などにより、厳しい行財政環境にあります。
私は、これまで市政の舵取りを担わせていただき、市民福祉の向上や地域経済の活性化に取り組んでまいりました。
皆様のご協力により、漁港・港湾の機能充実による海洋都市としての基盤整備、海辺の新しい都市空間の形成や、15分交通体系の確立など、その成果が着々と発現しているものと認識しています。
一方においては、産業や地域経済の再生、雇用の創出、人口減少や少子高齢対策などへの早急な取り組みが喫緊の課題となっております。
本年度は、今日まで培ってきた産業基盤、さらには歴史や文化などの地域資源を最大限に活用して、これらの課題解決に総力を挙げて取り組み、夢と希望と活力にあふれる、ふるさと塩竈の再生を実現してまいります。