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2.「交流」(平成23年度施政方針)

印刷用ページを表示する 更新日:2019年12月2日更新

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次に、人・情報・文化・産業などのあらゆるものが交流するまちを目指し、「塩竈」の魅力ある地域資源を生かす、「交流」の取り組みでございます。

基幹産業である水産業や水産加工業につきましても、甚大な被害を受けましたが、いちはやく再開された仲卸市場をはじめ、県内初の漁船の水揚げを果たした魚市場や再操業に漕ぎつけた水産加工場などもあり、水産宮城の復興の象徴としての役割を果たしております。

まず、魚市場機能の復旧を迅速に進め、甚大な被害により復旧に時間を要する他の市場機能を補完することを含め、宮城の食料供給基地として重要な役割を果たしてまいります。また、国の制度を活用しながら、衛生管理や付加価値向上など活性化プランを策定し、市場の機能高度化や防災対策を進めてまいります。

メバチマグロのブランド「三陸塩竈ひがしもの」は、全国的に知名度が高まっており、日本一の生産高を誇る練り製品などを含め塩竈ブランドのPRを引き続き行ってまいります。また、水揚げ漁船に対する奨励金を継続し、業界と一体となった漁船誘致と水揚げ増に努めてまいります。

水産加工業については、中小企業基盤整備機構の制度を活用し、被災された事業者の工場設置に取り組んでまいります。水産加工開放実験室への支援を継続し、商品開発や生産技術向上に努め、フード見本市などを通して販路開拓や新たなビジネスチャンスにつなげてまいります。また、企業誘致制度などを活用し、漁港背後地等への水産関連企業の立地に向け、きめ細かい支援を行ってまいります。

昨年のチリ地震津波に続いて、甚大な被害を受けた浅海養殖漁業につきましては、漁場などのがれき撤去や漁港の復旧に尽力してまいります。現在、漁業者の皆様が独自で、支援金を募り海産物をお送りするオーナー制度が大きな反響を呼んでおります。市としても、事業継続のため国や県の支援を強力に働きかけながら「うらと海の子」のキャラクターなどを活用し、海苔や牡蠣などの出荷販売に向け、早期の復旧・復興を図ってまいります。

震災10日後の3月21日、石油タンカーが仙台塩釜港の塩釜港区に入港を再開し、東北地方のエネルギー供給基地としての役割を果たすなど、港湾の重要性は極めて大きなものがあります。港湾機能の早急な回復と防災対策の強化に向け、関係機関への働きかけをさらに強めてまいります。

また、港湾利用の促進に向け、入港船に対する助成を継続し、仙台港と塩釜港の機能分担を進めながら、業界と一体となって港のPRを行ってまいります。

震災により雇用情勢がさらに深刻になっており、国の雇用創出事業を最大限に活用し、定住人口の確保、雇用の維持と地域経済の再生に努めてまいります。また、被災により新たな債務を抱える懸念のある企業や個人などに対する救済制度の創出を関係機関に強く働きかけてまいります。

中心商店街につきましては、中小企業基盤整備機構の制度を活用した、仮設共同店舗の設置に取り組むとともに、本市独自の「シャッターオープン・プラス事業」により、被災された事業者を支援してまいります。これまで以上の賑わいを創出するため、商工会議所など連携しながら、魅力ある商店街づくりや商業展開に努めてまいります。

中小企業や商店街の復興支援につきましては、本市独自に再開のための設備費などを助成する「り災商店再生支援事業」を創設し、地域経済の再生を図ってまいります。

また、本市にゆかりのある経済界の方々に「産業大使」に就任いただいており、市内企業の全国展開に向けたご助力をいただきながら、地域経済の活性化に努めてまいります。

観光分野につきましては、5月1日に松島湾の観光遊覧船が一部再開し、マリンゲート塩釜が仮営業を開始するなど、厳しい状況ながら明るい兆しも見えております。早期の復旧を図り、松島湾観光拠点の役割を果たしてまいります。また、平成25年度に「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」が開催されることから、準備を進めてまいります。

塩竈みなと祭につきましては、安全面に最大限配慮しながら、復興に向けた象徴として実施してまいります。市内を散策する観光客に好評である、ぶらぶらりんマップ作成に支援してまいります。

また、4月に村山市で実施した「塩竈大漁市」に代表されるよう、震災時にご支援いただいた地などで観光物産展を開催し、復興の足がかりと元気な姿をお見せしたいと考えております。

古来製法を生かした「藻塩」については、料理やお菓子など地域資源を活用する取り組みが進んでおり、本年9月には「全国塩サミット」を開催し、復興を広く発信してまいります。

次に、魅力ある都市空間の形成について、賑わい再生の最重点事業として推進してきた「海辺の賑わい地区」でありますが、被害復旧を迅速に進め、中心市街地の賑わいの回復を図ってまいります。本塩釜駅からマリンゲート塩釜まで続く海辺の空間「シオーモの小径」などの復旧に着手し、「鹽竈海道」と商店街との都市軸を再生してまいります。また、鹽竈神社への車両通行を改善し、神社の自動車参道口として相応しい姿にしてまいります。

本市にゆかりのある6名の「しおがま文化大使」は、震災後には支援物資の提供や避難所の慰問などにご活躍いただきました。今年度は児童生徒が直接指導を受ける機会を創設し、さらなる充実を図ってまいります。

また、各種の文化イベントをエスプや遊ホールなどで開催するとともに、塩竈フォトフェスティバルや佐藤鬼房顕彰全国俳句大会などを支援しながら、文化の振興と交流人口の拡大に努めてまいります。

スポーツ分野につきましては、体育館と温水プールの被害の早期復旧を図り、市民サービスの向上に努めてまいります。また、屋外スポーツ施設の環境整備を進め、命名権を活用し一流アスリートが参加するスポーツ振興事業を開催し、運動人口の裾野の拡大と健康増進につなげてまいります。

「連携」に続きます。

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