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平成24年1月定例記者会見
今年初めての定例記者会見です。今年1年、記者クラブの皆さまには、様々なご指導を賜りますようお願い申し上げます。
本来ならば、「今年の抱負」など申し上げるべきところですが、今年は「あけましておめでとう」の言葉も飲み込みながらお話ししています。
我々の思いは、一時でも早く、地域の皆さまが心から「あけましておめでとう」と言える環境を作るのが責務であるということです。
今、復興のための様々な支援制度があります。予算も、通常なら200億円のところ、現在は補正も含めて約400億円もの予算を計上していますが、その予算を執行する職員の数が足りません。国の災害査定業務をなんとか乗り切りましたが、今後積み残したものが出てくると思われます。年が明けても、国には査定業務を引き続き行ってほしいと思います。国の3次補正も、本市の災害復興に活用していきたくても、手続きが煩雑なため、活用までの道筋が遠いのが現状です。また、消費税の引き上げ等、必要であることは共通の認識ですが、震災復興を目指している地域に、素直に受け入れられるか、疑問です。
TPPについても、その必要性が十分に浸透しているとは言い難い状況です。本来の導入趣旨を超えた課題が、報道などで紹介されています。中小の建設業者が復旧・復興にあたってくれていますが、TPPにより海外の資本が参入することも予想されます。地域医療についての問題など、全体が見通せない中、行政が過去に経験したことのない問題が様々あるにも関わらず、いずれ首長が賛成・反対の意見を述べなくてはならなくなるでしょう。
平成25年度には国民健康保険税と後期高齢者医療制度が一緒になる方針であるようですが、地方がどうなるのか、見えていません。これだけ大きな震災にあい、苦しんでいる住民に負担を求めることができるでしょうか。本市では、24年度から国保税の引き下げに踏み切ります。
塩竈市は、24年度で復興の道筋を明らかにします。それは決意であり、責務であります。一定程度の復興を成し遂げ、25年の新年には、市民が笑顔で「明けましておめでとう」と言えるよう、職員と一丸となって取り組んでまいります。
震災復興推進室 |
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市民安全課 |
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保険年金課 |
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下水道課 |
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学校教育課 |
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学校教育課 |
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市民交流センター |
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市民交流センター |
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水産振興課 |
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生涯学習課 |
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水産振興課 |
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[震災復興推進室(364-1111)](1P)
塩竈市震災復興計画には、5つの課題があります。その中でも「住環境を整える」「地域に活気を呼び戻す」の二つを、特に強く盛り込んでいます。
震災復興計画について、地域懇談会で地域の皆さまに説明し、これから具体的にどう取り組んでいくか、明らかにしてまいります。
地区は東部・北部・浦戸・南部・西部の5ヵ所で、いずれも午後6時から(浦戸は午前10時から)2時間程度を予定しております。
[市民安全課(364-1111)](2P)
震災で消防団の方々がお亡くなりになった地域もある中、出初式を行ってもよいものか、という忸怩たる思いがありますが、震災の時に活躍された消防団の皆さまに感謝の意味も込めて行うことにいたしました。塩竈消防団と浦戸消防団の2箇所で行います。
震災への取組み強化にも努めてまいります。
保険年金課(364-1111)](3P)
県内13市の中で一番高いと批判されてきた国民健康保険税ですが、今までの取組みの成果として平成24年度から引き下げ改定を行います。平均改定率はマイナス3.88%、世帯では平均7,293円の引き下げになります。被災された方の一助になればと思います。
[下水道課(364-2193)](4P)
国保同様、こちらも引き下げます。参考までに、一般家庭で一カ月に20?排出した場合、3,900円だった料金が3,650円に改定され、250円の引き下げになります。被災された方の生活再建の一助になればと思います。
[学校教育課(365-3216)](5P)
浦戸第二小学校と浦戸中学校は、平成17年度に併設し、特認校としてこれまで活動してきました。おかげさまで市外からも通学いただき、浦戸の自然環境や島民の方々とのふれあいの中で学んでいます。現在の児童数は、小学校が12人でそのうち特認校生が9人、島内から通う児童が3人、中学校が15人でそのうち特認校生が12人、島内からの生徒が3人という内訳になっています。浦戸の子どもたちが、島内で学べるのも、特認校の制度があるおかげと言えます。多くの児童生徒に、浦戸で学んでいただきたいと思います。
[学校教育課(365-3216)](6P)
第二中学校の立志発表会が1月21日(土曜日)の午前9時30分から行われます。
このような取り組みには、是非論があるかと思いますが、一人一人の生徒が将来について一言ずつ発言する機会があり、それを聞くと今どきの中学生はたいしたものだ、という気持ちになります。ぜひ、ご覧になっていただければと思います。
[市民交流センター(365-5000)](7P)
本市出身の指揮者・大浦智弘さんは全国的に活躍されていますが、地元のために毎年ファミリーコンサートを行っています。このコンサートの特徴は指揮者体験ができることで、子どもたちにタクトを振る機会を与えています。参加した子どもたちの中から、第二、第三の大浦さんが現れることを期待します。
[市民交流センター(365-5000)](8P)
毎年行っているミュージカルですが、はじめのころは参加者が30人程度だったのが、最近では80~90人に増え、今年は100人を超えるのではないかと思われます。他の自治体でも市民ミュージカルをやっているところは多いですが、塩竈のミュージカルも、他には負けない、素晴らしいものです。ぜひ、塩竈の新しい文化として定着していくことを望みます。
[水産振興課(364-2222)](9P)
浦戸は今年もノリの生産ができました。約1億円の出荷があったと聞いております。ぜひご賞味いただきたいと思います。また、浦戸ではノリだけでなくカキの出来もよかったようです。粒が大きく、味も良いと聞いております。震災から立ち直り、生産活動が継続しているもの、皆さまのおかげと感謝しております。
[生涯学習課(362-2556)](10P)
今年もささやかな記念品を贈呈いたします。記念品は、塩竈市出身の写真家平間至さんの撮影した写真を用いた図書カードです。
今年は、久しぶりに新成人の数が増えました。生産年齢人口が増えることは、嬉しいことです。
[水産振興課(364-2222)]
水揚げ高が、平成23年は104億円でした。100億を超えたのは、平成19年以来の4年ぶりとなります。主な要因としては、石巻市・気仙沼市に入っていた船がこちらに入ったこと、夏に本マグロが入ったことなどが考えられます。引き続き、水揚げを順調に行ってまいりたいと存じます。
昨年の8月、被災地の児童と文化・スポーツを通じた交流を、と高砂市から提案され、市内のスポーツ少年団の子どもたちが、高砂市を訪れました。高砂市では、交流試合や甲子園の観戦などを行い、交流しました。その後も子どもたちは連絡を取り合い、交流が続いていて本市児童の招待で、高砂市の6年生、坂口翔君が一人旅で塩竈市にやってくることになりました。
坂口君は高砂市長からのメッセージを預かってきますので、1月6日(金曜日)午後1時30分から市長応接室で塩竈市長を表敬訪問し、メッセージを手渡します。
A.8月に坂口君の家にホームステイした児童の家に、ホームステイします。
A.坂口君の希望として、震災と復興の状況を自分の目で確認したいとのことです。