子宮頸がん予防ワクチン予防接種について
子宮頸がん予防ワクチン接種は、平成25年4月1日より、法律に基づく定期予防接種として実施しておりますが、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛等の副反応が接種後に起こったことにより、厚生労働省から「副反応の発生頻度がより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種の勧奨を差し控える」との通知を受け、現在、積極的な接種勧奨が差し控えられています。
しかしながら、接種自体を防げるものではないことから、接種をご希望される方につきましては、定期接種として予防接種が受けられます。
1.子宮頸がんと発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)について
(1)子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の入り口)にできるがんで、20~30代で急増し、日本では年間約10,000人の女性が発症していると報告されています。子宮頸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、しばしば発見が遅れてしまいます。がんが進行すると、不正出血や性交時の出血などがみられます。
(2)子宮頸がんは、発がん性HPVというウイルスの感染が原因で引き起こされる病気です。
(3)発がん性HPVは感染して多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排除されますが、感染した状態が長い間続くと、子宮頸がんを発症することがあります。
(4)発がん性HPVは特別な人だけが感染するのではなく、多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。
(5)発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でもHPV16型、18型は子宮頸がんから多く見つかるタイプです。日本人の子宮頸がん患者の約60%からこの2種類の発がん性HPVが見つかっています。
2.子宮頸がん予防ワクチン
どちらも子宮頸がんに大きく関与している16型・18型を含むワクチンです。
接種方法は筋肉内注射ですが、ワクチンの種類によって、接種間隔が異なります。
【接種スケジュール】 対象者:小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子
種類 |
標準的な接種時期 |
回数 |
接種間隔 |
サーバリックス |
中学1年生の間
2回目:1回目の接種から1か月
3回目:1回目の接種から6か月
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3回 |
2回目:1回目の接種から1か月~2か月半
3回目:1回目の接種から5か月~12カ月半
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ガーダシル |
中学1年生の間
2回目:1回目の接種から2か月
3回目:1回目の接種から6か月
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3回 |
2回目:1回目の接種か少なくとも1か月以上
3回目:2回目の接種から少なくとも3か月以上
|
※原則として、同一ワクチンを接種します。定期予防接種が可能な期間内に接種した回数分は「無料」です。
4.接種方法
予診票交付を塩竈市保健センターで受け、実施医療機関(※)に予約します。適切な接種間隔で、ワクチンを3回接種します。予診票の交付を希望される方は、必ず母子健康手帳をお持ちください。
5.接種医療機関
6.参考
<外部リンク>
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